スパイドラマ倶楽部・別館-スパイ大作戦専門館



エピソードガイド6



149 陸軍給与を奪回せよ! Trapped
【目的】東南アジアの某陸軍基地から盗まれた800万ドルを奪回すること
【指令】おはよう、フェルプス君。 800万ドルにのぼる陸軍の給与が、東南アジアの某陸軍基地から盗まれ、現在合衆国への輸送途上にある。首謀者は、 世界的規模の密輸組織を支配しているスタフォード一家、ジョー、アート、ダグの三名と判明しているがその入手の時と方法が定かではない。
 そこで君の使命だが、その800万ドルを奪回することにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しない からそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。 成功を祈る。
【スタッフ】
原案: リック・ハスキーRick Husky
脚本: サム・ローカ&ジェームズ・ヘンダーソンSam Roeca & James Henderson
製作: ローレンス・ヒースLaurence Heath
監督: レスリー・H・マーティンソンLeslie H Martinson
【ゲスト出演】
ダグ・スタフォード:バート・コンヴィBert Convy as Doug Stafford
アート・スタフォード:ジョン・シファーJon Cypher as Art Stafford
アネット:シャロン・アッカーSharon Acker as Annette
ジョー・スタフォード:トム・タリーTom Tully as Joe Stafford
ブロイル:ルディ・ソラリRudy Solari as Broyles
モリー・スタフォード:ブリジッド・オブライアンBrigid O'Brien as Molly Stafford
アル:ウォルター・バーンズWalter Barnes as Al
中年女性:アーライン・アンダーソンArline Anderson as Middle-Aged Lady
ケラー:チャールズ・ピサーニCharles Picerni as Keller
バーシ:エックス・ブランズX. Brands as Barsi
事務員:ロバート・ルースRobert Ruth as Desk Clerk
エド・フェントン:ボブ・ゴールデンBob Golden as Ed Fenton
【場所】@指令(媒体):ライフガードステーション内のロッカーからオープンテープレコーダーを取り出す
A舞台:東南アジア→アメリカ・ウッドフィールド
【役割】ジム:キム・レイバン
ケーシー:リサ・プレスコ
バーニー:ジョージ・コールド
ウイリー:トラック運転手→ダグを狙う男→警官
【道具】@アートの声色を録音したテープ
A睡眠薬
B注射:意識を甦らせる
【見所】(02分00秒)陸軍給与を強奪する一味は検問を突破する
(13分00秒)クラブテンポのアルはジムとダグが会っていることをアートに電話で知らせる
(16分10秒)アートの手下にジムが襲われ、階段を昇ったところを撃たれて転落してしまう
(21分10秒)ジムの帰りがやけに遅いなあとバーニーは心配するが、予定通りに行こうと言う
(25分40秒)アートの写真を見せ、兄がスポンサーになって払っているんだろうとダグが言う
(29分00秒)ウイリーが侵入してダグに銃を突きつけ、背後からケーシーがウイリーを倒す
(35分20秒)ダグが訪れ、バーニーに兄貴をやるから兵隊を用意しろと言う
(40分50秒)アートが受け取るべき800万ドルのインディアンエメラルドを手にするダグ
(44分30秒)バーニーの電話で記憶を取り戻したジムはブロイルら二人を殴り倒す
【疑問点】@陸軍給与の800万ドルがインディアンエメラルドに変わってしまったのか?
【粗筋】強奪した陸軍給与の現金を積んだトラックが行方不明になり、アートとダグの兄弟はいがみ合いを続けるが、そこへ、エド・フェントンの身分証を持って ジムとバーニーが10%の分け前が欲しいと言ってくる。二人を尾行する手下をウイリーがトラックで遮る。さらに、ジムはダグに話があると言ってクラブテンポ に呼び出す。そして、ダグがクラブテンポに現れてジムと話をするのを見て、アルは二人が会っているとアートに電話をする。クラブテンポでは、ケーシーがス テージで歌うのを見てダグは驚き、ケーシーのことを気に入る。アートは手下にジムを殺せと指示し、倉庫の階段を昇ったところを狙撃して、ジムは階段から 転落したショックで記憶を失ってしまう。一方、ダグはケーシーの部屋に入り、ブルーの衣装を着ろと指示をする。そこへ電話が入り、ケーシーは鳴らしておい てと言うが、兄であるアートの写真を見つけて気になり電話に出ると、兄貴のアートということに気がつく。このことをケーシーに問い詰めるが、しらを切るので アートの写真を見せ、兄がスポンサーになって払っているんだろうと言い、そのまま気を失ってしまうダグである。そして、ダグが意識を戻したところへウイリー が押し入って、銃をダグに突きつけると、ケーシーが背後からウイリーを殴り倒す。町を出た方がいいと言うケーシーに、出た方がいいのは君の方だと言って ダグは去る。ジムは偶然クラブテンポにやってきて、記憶を失ってしまったということで、ここを動きたくないと言うが、アルが再度アートに電話を入れると、ア ルは足止めしろと指示する。しかし、店も閉店の時間になり、ホステスのアネットのアパートに連れていかれる。一方、ジムのところへダグが訪れるが、ジム 不在でバーニーが応対し、ダグは兄貴をやるから兵隊を用意しろと言うのに対し、バーニーは200万ドルよこせと要求して二人は出かけるのだ。そして、アー トが受け取るべき800万ドルのインディアンエメラルドをかすめ取ろうとしたところを逮捕されてしまう。バーニーはジムのいるところを聞き出し、電話をしてジ ムの記憶を取り戻そうと一生懸命になって喋り、やっと記憶を取り戻したジムは侵入してきたブロイルらを殴り倒すのであった。 
【解説】800万ドルに及ぶ陸軍の給与が東南アジアの某所で強奪され、犯人がスタフォード一家と判明している。そこで、IMFはスタフォード一家の兄弟のア ートとダグの仲に亀裂を入れさせる作戦を取る。現金を積んだトラックが行方不明ということで、アートとダグはいがみ合いをするが、二人は普段から仲が悪 そうだ。そこへ、ジムとバーニーがやってきて10%の分け前が欲しいと要求する。
 ジムはダグに話があると言ってクラブに呼び出す。クラブのステージではケーシーの歌が披露され、ダグはケーシーに一目惚れをしてしまう。早速、ダグは ケーシーのアパートに同伴し、兄アートの写真やアートからの電話からスポンサーの主を知るのだ。そして、ダグはバーニーにアートを殺るから兵隊を準備す るように促し、アートが受け取るべきインディアンエメラルド800万ドルを入手したところを逮捕されてしまう。
 何と言っても、本話の衝撃的なシーンは、アートから殺せと指示された手下によって、ジムが倉庫の階段を昇ったところを狙撃されて転落してしまうところで ある。そのショックによりジムは記憶喪失になってしまうという珍しい光景が展開される。ジムの帰りが遅いと心配するバーニーは、作戦は予定通りにいこうと メンバーに伝える。バーニーが初めてジムの替わりに指揮を取る瞬間である。ジムは先程までいたクラブに偶然辿り着き、見覚えがあると思ったのか、閉店 にも関わらずここを動きたくないと言う。クラブのマスターがアートに電話で通報するが、見かねたホステスが自宅にジムを連れて帰るのだ。
 アートの手下がジムを殺しにやってくるまで、緊張感極まるシーンが展開される。バーニーはジムのいるところを聞き出して電話をしても、ジムはバーニーの ことを知らないと答える。敵がジムを殺しにアパートに向かっていることをバーニーは伝えたいのだが通じない。視聴者は画面に釘付けになって、ジムの記憶 が戻るのを今か今かと待ちわびるのだ。バーニーはいくつかのヒントを与え、ジムの記憶を戻そうと一生懸命になって喋りまくる。そして、ジムがやっと気がつ いた時、敵がアパートの部屋に押し入ってところをジムが殴り倒すというのは、あまりにもタイミングがよすぎる結末である。


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