スパイドラマ倶楽部・別館-スパイ大作戦専門館



エピソードガイド5



107 生きた研究ノート The Rebel
【目的】細菌戦のことが書かれた研究ノートを入手すること
【指令】なし
【スタッフ】
脚本: ケン・ペットスKen Pettus
原案: ノーマン・カトコフ&ケン・ペットスNorman Katkov and Ken Pettus
製作: ブルース・ランズバリー Bruce Lansbury
監督: バリー・クレーンBarry Crane
【ゲスト出演】
バクラム大佐:マーク・レナードMark Lenard as Colonel Bakram
アレックス:ロバート・パーヴェイRobert Purvey as Alex Khora
イリナ:ダヴァナ・ブラウンDavana Brown as Irina
セバスチャン神父:ジョナサン・リップJonathan Lippe as Father Sebastian
クロス:デヴィッド・ローヤDavid Roya as Klos
ハラッチ:リチャード・シェルフォRichard Shelfo as Haratch
少女:ダイアン・ホリーDiane Holly as Girl
兵士:ラルフ・ヴェンチュラRalph Ventura as Soldier
【場所】@指令(媒体):なし
A舞台:アガーハ
【役割】ジム:エドワード教授(考古学)
パリス:ユレンジ(情報局員)
ダナ:ワード(考古学専攻の学生)
バーニー:レッカー車の操作
ダグ:レッカー車の操作
【道具】@レッカー車と聖像
Aブロックの接合セメントを吹き飛ばす器具
【見所】(04分00秒)ジムが狙撃され肩を負傷し、ダナ、イリナらが警官隊に連行される
(12分10秒)ジムの右腕を見て"何でもないと聞いて呆れるよ"とダグはジムに弾を取り出すと言って怒る
(14分20秒)イリナを尋問したらというクロスに、この方がより効果があるとバクラム大佐は言う
(22分10秒)パリスの助言もあり、聖像を教会に置いていいと許可するバクラム大佐
(27分40秒)聖像を置くことに反対するセバスチャン神父は大佐の下心が見え見えだと言う
(31分30秒)聖像に花を添える民衆の姿を見て、心にジーンとくるものがあり気をよくする大佐
(34分50秒)何故真っ先に発砲したかをクロスに問い詰めるダナはクロスが大佐の手先だと気づく
(41分50秒)クロスが縛られ、ダナとイリナが逃亡したことに気づく大佐
(43分40秒)大佐の来るのを見て神父は聖像の回りを民衆で囲み、お祈りを捧げる間に四人は脱出する
(44分20秒)こいつを利用して誰が何をしようとしたのかを見てみようと聖像を壊す大佐
【疑問点】@大佐の姿を見て、民衆を聖像の回りを囲み、お祈りを始めた神父は中に人がいるのを知っていたのだろうか?
【粗筋】ジムとダナは考古学の教授と学生という触れ込みで、ジープに乗ってイリナたちと会うが、突然、警官隊の銃撃を受けてジムは弾に当たり、ダナとイ リナとクロスが捕まってしまう。うまく逃げることができたジムはアレックスに細菌戦のことが書かれた研究ノートの在処を聞くが、イリナの記憶の中にあると 聞き愕然とする。監房に入れられた三人の内、クロスとダナがバクラム大佐の尋問を受け、イリナは自分が尋問されないことを不審に思って心を痛める。ジム の連絡によりバーニーとダグは、飛行機からパラシュートで落下して合流する。そして、ジムの右腕を見て、"何でもないと聞いて呆れるよ"とダグは強引に弾 を取り出す。パリスは情報局員のユレンジとしてバクラム大佐に会い、教会に対しては柔軟な対応をすべきと大佐に助言し、セバスチャン神父にも会う。バー ニーとダグはレッカー車が故障したということで教会のど真ん中に聖像を置くと、大佐は最初どけるような指示を出すが、パリスの助言で大佐の許可を得て聖 像を教会に置くことになる。パリスはセントステファンの像として教会に置けば、民衆はそれを信じるとさらに大佐に言うのだ。聖像の中にはジムとアレックス が隠れており、穴を通じて監房へ通じる道を掘り進んでいく。一方、監房内ではクロスが拷問を受けた後、イリナにノートの在処を喋ってくれと頼むが、変に思 ったダナはクロスが大佐の手先であることに気づき、椅子でクロスを殴り倒した後、ジムが監房に穴を開け、二人を脱出させて再び聖像の中に隠れる。その 後、パリスの提案により聖像は元にあった修道院に戻されることになる。大佐は監房でクロスが縛られ、イリナとダナがいなくなっているのを見つけ、掘られ た穴を見つけ聖像を追いかける。修道院でセバスチャン神父は大佐の姿を見て、聖像の回りを民衆に囲ませ、お祈りを捧げている間に、ジムたち四人は脱 出するのである。大佐が到着し、"こいつを利用して誰が何をしようとしたのか見てみようじゃないか"と聖像を破壊するが、何も発見されず、民衆たちの非難 を受けるのだった。
【解説】このエピソードの邦題は、初回放映時には「聖像作戦」であったが、私の所持するビデオ録画のものは「生きた研究ノート」に変わっている。理由はは っきりとわからないが、「スパイ大作戦」にはやたらと「○○作戦」というタイトルが多いので、再放送時に変更したものと思われる。恐らく、ここでいう「聖像作 戦」は聖像の中に隠れて任務を実行するというものであるが、トロイの木馬のような古典的な作戦は陳腐化してしまってあまり魅力的でないので、それより も、研究ノートが生きた人間の記憶の中にあるという方が新鮮で面白いので、そちらをタイトルにしたのだろう。
 敵の銃撃戦に巻き込まれて、ダナとイリナとクロスの三人が捕まり、ジムも肩を銃弾で撃たれてしまう。早速、ジムの連絡によりバーニーとダグがパラシュ ートで合流する。本エピソードがダグのデビュー作でもあり、ダグは印象の残るセリフを発す。ジムがダグの手当てを拒否すると、ダグは"何でもないと聞いて 呆れるよ"とジムに言って、強引に弾を抜く手当てをするのだ。ここまで、IMFのリーダーにタテをつく部下も初めてのことである。
 敵はダナとクロスだけを呼んで訊問したり、拷問したりするので、イリナは心を痛めて次第に弱気になっていく。ノートの在り処を喋るというイリナをダナは必 死になって励ます。IMFの取った作戦は、教会のど真ん中に聖像を置き、その中にジムたちが隠れてマンホールから侵入して監房まで穴を掘るというもので ある。ダナはクロスがスパイだと見抜き、椅子でクロスを殴り倒すのだ。その後すぐに、ジムらが助けにきて聖像の中に皆隠れるのだ。
 一方、聖像が元あった修道院に運ばれることになり、信仰者が大勢でその後に続く。ジムらはそのまま聖像の中に隠れている。大佐はイリナたちが監房 から逃げたことを知り、逃げ口に聖像があったことに気がつき、聖像を追いかけてくる。聖像が修道院に着き、大佐らが追いかけてくるのを見て神父は、信仰 者たちにお祈りを捧げるように指示をする。その隙にジムらは聖像から脱出するのである。大佐らが到着して、この聖像で誰が何をしようとしたか見てみよう と得意げに言って、聖像を壊すと中から何も見つからず、大佐は信仰者たちの無言の抗議を浴びるのであった。ここで登場する神父もIMFの作戦に気がつい たのか、お祈りを捧げている間に逃げなさいという合図を出し、IMFの味方になっている。


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