スパイドラマ倶楽部・別館-スパイ大作戦専門館



エピソードガイド6



146 一千万ドルの拷問 Double Dead
【目的】ハワイ進出を企てている意図を粉砕し、シンジケートの二人を再起不能に至らしめること
【指令】おはよう、フェルプス君。 ハワイにおいて不正金融を営み、その利益およそ一千万ドルをアメリカ本土のシンジケートに手渡そうとしているオリー・シ ャンクスとルディ・ブレークは、それによってこの太平洋上の一大観光地にシンジケートの組織をさらに広げようという気構えをみせている。
 そこで君の使命だが、一千万ドルという資金を獲得することによってハワイへの新たな進出を企てているこのシンジケートの意図を粉砕するとともに、シャン クスとブレークの二人を再起不能に至らしめることにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそ のつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。 成功を祈る。
【スタッフ】
原案: ジャクソン・ギリスJackson Gillis
脚本: ジャクソン・ギリス&ローレンス・ヒースJackson Gillis & Laurence Heath
製作: ローレンス・ヒースLaurence Heath
監督: バリー・クレーンBarry Crane
【ゲスト出演】
ルディ・ブレーク:ルー・アントニオLou Antonio as Rudy Blake
オリー・シャンクス:ポール・コスロPaul Koslo as Ollie Shanks
ジョージ・コリンズ:ノーマン・アルデンNorman Alden as George Collins
ボルト:ヴィンセント・ベックVincent Beck as Bolt
ペニョー:アイリーン・ツIrene Tsu as Penyo
トンプソン:ウェスリー・ロウWesley Lau as Jim Thompson
マティエル:モーリス・マーサックMaurice Marsac as Dr. Matier
スティーヴ・ウェルズ:ハンク・ブラントHank Brandt as Steve Wells
ルシール:シンシア・リンCynthia Lynn as Lucille
警備:フレッド・クローネFred Krone as Guard
【場所】@指令(媒体):遊園地の小屋にあるオープンテープレコーダー
A舞台:アメリカ国内
【役割】ジム:ジョー・マルバニー
ケーシー:テリー・エームス
バーニー:金庫から1000万ドル盗む→トラヴィス
ウイリー:ジャック・ワートン
スティーヴ:飛行機のセールス
【道具】@ジョージ・コリンズのテープ
Aシャンクスの右手の掌紋
B豹
【見所】(05分50秒)ウイリーが金庫の金を盗んだところをシャンクスに発見され捕まる
(11分00秒)豹を叩こうとするところをケーシーに止められ、綺麗な生き物が好きとシャンクスが言う
(15分40秒)自白剤をウイリーに打ち、誰に頼まれたか背景を探ろうとするドクター・マティエル
(18分40秒)俺の一存でやったと答えるウイリーに、殺してでも吐かせてやるとマティエルが言う
(23分50秒)警備員のトンプソンが金庫のある部屋を見回りに来てジムたちは隠れる
(27分40秒)シャンクスが飛行機事故で行方不明とスティーヴはコリンズに話す
(34分20秒)スティーヴの事務所で目を覚ますシャンクスにケーシーは自宅に車で送る
(38分20秒)自白剤を5CC注射されるウイリーは、実はペニョーのはからいで命拾いする
(44分40秒)ウイリーがペニョーを抱えて脱出し、ジムとバーニーの待機する車で逃走する
【疑問点】@IMFが盗んだ1000万ドルの行方は?
【粗筋】ウイリーはジョージ・コリンズの紹介ということで警備員として入り、金庫から金を盗んでいるところをシャンクスに見つかり捕まってしまう。シャンクスと ブレークを再起不能にする任務が最優先で、ウイリーの救出は万事がすべてうまくいかないと難しいと語るジムである。ケーシーは豹を使い、驚いて叩こうと するシャンクスを止めると、シャンクスはケーシーに好意があることを仄めかす。その間、ドクター・マティエルは自白剤を使って背景を探ろうとするが、ウイリー は俺の一存でやったとしか喋らない。ジムはボルトの手下マルバニーとしてブレークより空港で出迎えを受け、シャンクスのところまで連れていかれ挨拶をす る。シャンクスは飛行機を買いたいということで、スティーヴの事務所を訪れるが、IMFはシャンクスを眠らせてしまう。そして、クレーン車に乗せて事務所の窓 からジムとバーニーは侵入し、眠っているシャンクスの掌紋を使って金庫室のドアを開けて、お金を根こそぎ奪ってしまう。一方、シャンクスが現れないので、 スティーヴに電話でコリンズが聞くと、シャンクスが飛行機事故に遭い行方不明で、女が助かって病院にいる情報を得て、ケーシーの口からシャンクスが鮫 に襲われ食べられたと聞く。その後、事務所に行ったブレークらは金庫にあった1000万ドルがなくなっていることに気づき、ジムはボルトに1000万ドル運 ばなければならないとプレッシャーをかける。しかし、ボルトが翌朝一番の飛行機でやってくると聞き、ジムの顔が曇るのだ。一方、スティーヴの事務所で目 を覚ましたシャンクスをケーシーが車で自宅まで送るが、このことがブレークの耳に入り、シャンクスの自宅に先回りする。ブレークはシャンクスを殴りつけ、ケ ーシーが命乞いしてシャンクスが金の在処を知っていると擦りつける。そこへいきなりバーニーが入ってきて、ジムとケーシーを射殺して、二人は警官で自分 はトラヴィスと言い、さらに、ボルトもやってくる。ボルトはトラヴィスを知らずに信じることができないと言い、捕らえられているウイリーに会って話を聞くことにな る。ウイリーは看護婦のペニョーを抱えて脱出し、ジムとバーニーが待機している車に乗って逃走するのだった。
【解説】「一千万ドルの拷問」では、ウイリーにスポットがあてられたエピソードである。ウイリーは金庫から金を盗んだところをシャンクスに見つかり、監禁され て拷問を受ける破目になる。ジムはシャンクスとブレークを再起不能にすることが最優先で、ウイリーの救出はすべてがうまくいかないと絶望的と悲観する。 このようにウイリーの監禁は想定外だったことがわかる。ウイリーはドクター・マティエルより自白剤を注射されるが、自分の一存でやったと答えるのである。
 ジムはシンジケートのボスの手下としてシャンクスとブレークに挨拶する。その後、シャンクスを捕らえて眠らせ、クレーン車で事務所の金庫室に忍び込み、 シャンクスの掌紋を使って金庫から1000万ドルを盗む。そして、シャンクスが飛行機事故で死んだことにしてしまう。ブレークは金庫から1000万ドルがなく なっていることに気づき、ジムはボスに1000万ドルを運ばなければならないとプレッシャーをかけるのだ。
 目を覚ましたシャンクスをケーシーが自宅まで送り、このことがブレークに知れる。ブレークがやってきて、ケーシーはシャンクスが金の在り処を知っていると なすりつけるのだ。そこへ、バーニーがやってきてジムとケーシーは警官だと言って射殺してしまうのだ。さらに、ボスもやってくるが、ボスはバーニーを知らず に信用できないとして、捕らえられているウイリーに会ってウイリー話を聞く展開になる。
 自白剤を注射されて苦しむウイリーに、ドクターは致死量を越える量の薬をさらに投与しようとするが、看護婦ペニョーのすり替えでウイリーは助かる。ペニョ ーはウイリーの縄を切断し、ウイリーはペニョーを抱えたままIMFの待機する車に乗って逃走するのであった。ウイリーとペニョーの間のロマンスは謳われな いが、ウイリーにとっては初めての女性同伴で連れて帰る栄光のシーンである。


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