スパイドラマ倶楽部・別館-スパイ大作戦専門館



IMFメンバー紹介



★ローラン・ハンド(マーティン・ランドー)
【日本版声優】 納谷 悟朗
【キャラクターの特徴】
 IMFの選定ファイルの中では、変装と手品と瞬間芸の名人と書かれている。本職は俳優で、変装マスクは全部手製でリアル感があり、変装能力はシンジ ケートのボス、枢機卿、町の乞食、ヒトラー総統といった若者から年寄りまでと範囲が広く、かつ、声帯模写も得意とし、どんな役柄もこなす演技派である。さ らに、カードさばきも見事で、ギャンブルシーンで巧みにイカサマトリックを用いて大金を獲得するのが印象的である。また、切り込み隊長として敵サイドに乗り 込んでいくハッタリ度胸は素晴らしく、リーダー不在の時は、サブ・リーダー格として大活躍をする。しかし、第3シーズン終了とともに消息不明となる。
【印象に残るエピソード】
「核弾頭を奪え」、「録音ワイヤーは何処だ」、「生贄」、「第四帝国を阻止せよ」、「暗殺計画に便乗しろ」、「第2の防衛配置図」、「幻の殺人」、「訊問」
【特技・技能】
@変装能力:ローランの変装能力は、その筋のスペシャリストということもあり、どれも卓越していて挙げればきりがないが、マーティン・ランドー自身がマスク やメーキャップで変装したものを厳選すると、まず、「核弾頭を奪え」でやや初老のドミンゲス将軍を何ピースにも分かれたマスクで変装し、「選挙戦にアタッ ク」で選挙人名簿から、シナモンがローランに似ているということで見つけ出したミゲール・コルドヴァの声を知らないはずなのにマスクなしで演じた。「第四帝 国を阻止せよ」では、マネキン人形のボールマン指揮官に変装してナチス復興の夢を砕き、「脱出口」では、西側に亡命希望の冴えない小金持ちを演じ、「暗 殺計画に便乗せよ」では、頑固な年寄り入院患者として看護婦を困らせた。また、「対奴隷作戦」では、路上で物乞いをする老人、「イメージをダブらせろ」で は、恐れ多いヒトラー総統に変装する。そして、「幻の契約書」では、エレベーターの中で、謎の大富豪老人から素顔のローランに27秒で変身してみせ、「欺 瞞作戦」では、マスクを使用しないで、情報の提供者と敵側トップスパイの全く違うキャラクターの二役を見事に演じてみせる。さらに、「幻の殺人」では、ピエ ロを演じ、シナモンを言葉巧みに紹介する様子はシリーズ随一のはまり役となった。
その他に注目すべき変装としては、「核弾頭を奪え」と「冷戦のダイナマイト」の二度に渡ってIMFリーダーのダン・ブリッグスに変装したり、「甘きマイクロ回 路」と「恐怖のリモートコントロール」では、敵の悪漢に自分のマスクをつけて逃走したり、あるいは、「甦ったプリンセス」では、王女の秘密を握る重要な証人 として呼ばれているところ、徐々に変装道具を顔から外してしまい、ローランの素顔に戻ったり、「黒の壊滅命令」では、敵のボスのマスクをつけたローラン が、整形医シナモンの力を借りてマスクを徐々に剥がして、最後はローランの顔になってしまう場面もある。また、「地下百メートルの円盤」では、いつも他人 に変装するローランが敵のスパイに倒され、顔に石膏で型を取られて変装されてしまうという皮肉的なシーンも見られる。
A手品師:「刑務所突破作戦」では、スリの腕前をIMFメンバー相手に披露し、「第三の壁」では、パスポートを盗むために、コインとグラスを隠す手品や腕時 計やベルトを気づかれずに奪うことで皆を喜ばす。そして、「裏の裏」では、マジックアームを巧みに操り本物の株券と偽物の株券をすり替え、「武器弾薬を渡 すな」と「ストレートフラッシュ」では、得意のカードさばきを披露して、イカサマで大金を見事にゲットするのだ。
B声帯模写:数々の声帯模写をこなし、技能が完璧であることが示される。
C催眠術:「第二の防衛配置図」で初めてジムに催眠術をかける。
【性格】
@上司思い:「ヒトラーの遺産を奪取せよ」で、IMFのリーダーであるダン・ブリッグスが銃弾を胸に受けた後、敵に弾がなくなったのを確認するや否や、敵に 飛びかかり首を締めつけて殺そうとする何とも上司思いの部下であるところを見せる。
A優しさ:「第三の壁」で警察長官と揉み合っているうちに、銃弾が長官の腹部に当たり、出血している腹部にハンカチを充ててから逃げるという優しさと余裕 を見せる。
B哀愁感:「第二の防衛配置図」の終盤、敵の女スパイが射殺されてしまうと、その死体を何とも言えない眼差しで見つめる。後悔とも悲しみとも見える複雑 な感情が漲っていたのだろうか?
C涙脆さ:「女スパイが燃える時」の終盤、敵の女スパイが射殺されてしまうと、ジムがその死体を抱きかかえて涙する姿を見てもらい泣きをしてしまう。
【ロマンス】
@シナモン:ローランには意外にも純粋なラブストーリーを謳ったエピソードがあまりない。唯一、同僚のシナモンと「録音ワイヤーは何処だ」において恋人気 分で任務を遂行したのがあるくらいだ。
Aエレナ:「生贄」で悩めるエレナとキスシーンに発展する場面もあるが、エレナがダン・ブリッグスと知り合いであるためか、それ以上の関係には発展しなか った。
Bバーバラ:恋愛とは一味違うが、「第二の防衛配置図」において、敵の女スパイが色気でローランを誘惑し、あの手この手を尽くしてローランより配置図を手 に入れようとする掛け合いがある。最後に、この女スパイが射殺されてしまうと、ローランはもの悲しそうな表情で死体を見つめるのであった。ひょっとして、心 の奥底ではこの女性を愛してしまったとも取られる態度である。
【危機的場面】(作戦上のものは除く)
ローランは強運の持ち主か、被弾歴はないが、「戦慄のスパイ養成所」において、ペスト菌の入ったガラス容器を割り、ペスト菌に感染してしまう。


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