スパイドラマ倶楽部・別館-スパイ大作戦専門館
エピソードガイド1
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【目的】ブリッグスの友人の娘をシンジケートから救出すること
【指令】なし (ブリッグスの私的な事件である。)
【スタッフ】
脚本: ウィリアム・リード・ウッドフィールド&アラン・バルターWilliam Read Woodfield and Allan Balter
製作: ジョセフ・ガントマンJoseph Gantman
監督: ハリー・ハリスHarry Harris
【ゲスト出演】
ジョージ・フォレスター:リン・マッカーシー(村越伊知郎)Lin McCarthy as George Forrester
フランク・イーガン:ウィリアム・スミザース(小林昭二)William Smithers as Frank Egan
オーギー・ゴーマン:ジョー・マンテル(大山豊)Joe Mantell as Augie Gorman
グリーン医師:アレン・ジョセフ(浮田左武郎)Allen Joseph as Dr. Ira Green
サンディ・フォレスター:シェリル・カラウェイ Cheryl Callaway as Sandy Forrester
刑事:ウォルター・マシューズ Walter Mathews as Detective
警官:ドン・マーシャル Don Marshall as Police Officer
インターン医師:マイケル・バリアー Michael Barrier as Intern
【場所】@指令(媒体):ビリヤードを楽しんでるダンにイーガンがサンディを誘拐したと告げる
A舞台:アメリカ国内
【役割】ダン:娘を誘拐されたジョージ・フォレスターの友人(役でなく事実という設定)
ローラン:医師(ゴーマンを病院から連れ出す)→イーガンに変装
シナモン:看護婦(担架のゴーマンをすり替える)
バーニー:薬の仕掛け
ウイリー:薬の仕掛け→白バイ警官(スピード違反でイーガンを足止めする)
グリーン医師:ゴーマンが脳溢血だけでなく頭蓋骨骨折の疑いがあるとレントゲンを撮らせる
【道具】@脳溢血に似た症状の出る薬:水道管に仕掛けゴーマンに飲ませる
A盗聴機:ゴーマンの部屋の様子を探る
B担架:上にゴーマン、下に別人が寝ており、スイッチでひっくり返る
Cゴーマンのマネキン人形
【削除】(21分50秒)救急隊がホテルに到着し、診察後脳溢血の診断がされる
【見所】(09分20秒)IMFはホテルの壁を勝手に壊してしまう
(13分20秒)IMFの期待を裏切って、水なしで薬を飲むゴーマンに一同がっくりする
(17分20秒)冷房を止めて水を飲む音がするが、ダンは靴の音からゴーマンでないと見抜く
(20分30秒)ダンにたたき起こされたゴーマンがやっと水を飲む
(28分50秒)ゴーマン担当刑事が酸素テントの中にいるのが別人だと気がつく
(36分10秒)人質に指一本でも触れたらとイーガンに言い、ダンのペースで交渉することになる
(45分20秒)ローラン扮するイーガンがゴーマンに向かって空砲を撃ち、ゴーマンが倒れる
(46分40秒)本物のイーガンとイーガンに変装したローランが対面し、イーガンは屈服する
【疑問点】@今回はIMFの正式な任務でないのに、人選の時ダンはいつもの黒い表紙のファイルを使っているが、常にダンのアパートにファイルは置いてある のか?
Aゴーマンはローランに銃で撃たれるが、実弾でなく血が飛び散ったように見せるだけのものだった。イーガンの仲間はゴーマンが死んだものと信じていた が、ゴーマンは本能的に死んだふりをして演技をしたのか?
Bイーガンがどうしてブリッグスを知っているのだろうか?一切触れられていない。
【粗筋】ギャングのボスであるフランク・イーガンが、ビリヤード場でダンの前に現れ、ゴーマンという男を誘拐して連れてこいと指示する。イーガンは自分の起 訴陪審で検察側証人となっているゴーマンを殺そうと企んでいる。そして、ダンの親友フォスターの娘であるサンディを誘拐して、指示した通りにしないと、娘 を殺すとダンにプレッシャーをかける。ゴーマンは数人の刑事が見張るホテルの一室にいるため、簡単には連れ出すことは不可能で、連れてこないと娘は死 ぬという法のジレンマに悩むのだ。ダンは私的な事件であるが、IMFメンバーを招集してこの難事件の解決を試みるのである。これに対して、シナモンが事 情を検事局に説明すればという提案するが、ダンはかえってガードが堅くなると結論づける。ホテルの廊下に三人、中に一人がつききりで警護に当たってい て手の出しようがない。そこで、IMFは警官にゴーマンを連れ出させるように仕向ける作戦を展開する。まず、ゴーマンのいるホテルの3階真上にある部屋を 確保し、盗聴機で部屋の様子を探ると同時に、壁を壊して水道管に細工をし、薬を仕掛ける。しかし、ゴーマンがうまく引っかからずに、フォレスターは万事休 すと言って、娘はお終いだと騒ぎ立てる。次に冷房を止める作戦に出るが、これも失敗、そして、ダンが酔っ払いを装いゴーマンの部屋の前で大騒ぎをしてた たき起こし、やっと薬を飲ませることに成功する。救急車で病院までゴーマンを護送させ、病院内ですり替え、まんまとゴーマンを誘拐するのだ。早速、イーガ ンよりダンに連絡が入り、ダンは相手側のペースであることを嫌い、ゴーマンを残してフォレスターと二人で出向く。泣く娘の姿を見て怒るフォレスターをダンが 制止し、相手は電話ボックスにいるゴーマンに向けて発砲後、今度はダンに銃を向ける。ダンは冷静に電話ボックスの中を確認するよう促し、それがマネキ ン人形だと悟らせる。これを境に今度はダンのペースで交渉が進む。警官ウイリーがスピード違反のイーガンを足止めにしている間、ダンはイーガンの部下と 交渉し、車ごと交換という手でいく。そこへイーガンに変装したローランが現れ、ゴーマンめがけて銃を放つ。血だらけになったゴーマンを見て、ローランは部 下達に長居は無用と即座に退散させる。その後本物のイーガンが現れ、自分にそっくりなローランを見て驚くとともに、自分に銃が向けられていることに気づ くのであった。
【解説】このエピソードはIMFの通常の任務ではなく、ダン・ブリッグス個人が巻き込まれた事件である。個人的な事件であるにも関わらず、ダンはいつもの 黒いファイルを開いて、メンバーの人選をするが、協力する5人のメンバーの給料は支給されるのだろうか、あるいは、ボランティアなのかは示されない。ま た、ギャングのイーガンがどうしてダンを知っているのかも説明されない。
ダンは厳重に警護されているゴーマンを強引に誘拐するのは不可能と考え、刑事がゴーマンを連れ出すように仕向ける作戦を取る。IMFはゴーマンの3階 真上にある部屋を確保し、3つの作戦を実行し、やっとの思いで刑事がゴーマンを病院に連れ出させる。そして、病院でゴーマンを確保し、イーガンから連絡 が入って会いに行くのだ。ダンの予想通り、イーガンは電話ボックスの中にいるゴーマンを狙撃し、銃口をダンに向けるのだ。ダンはイーガンに電話ボックス の中を検めるように促し、それがマネキン人形だということを知らしめる。人質に指一本でも触れたら殺してやるとダンはイーガンに告げ、今度は、ダンのペー スで、人質の交換をすることになる。
ウイリーがイーガンを交通違反で足止めしている間、イーガンに変装したローランがイーガンの手下の前で、ゴーマンを射殺したように見せかけ、車ごと人 質交換を成し遂げる。皆が退散した後、本物のイーガンが登場して屈服させるのだ。展開が二転三転して、最後まで緊張の糸が切れない。特に、ダンのキャ ラクターは見事に描かれ、人殺しも辞さない男をうまく醸し出している。
ところで、人質は無事救助したものの、IMFの犯したゴーマン誘拐の罪は問われなかったのだろうか?また、勝手にホテルの壁をぶち抜いて水道管に細 工したが、器物破損の罪にも問われなかったのだろうか疑問が残る。 |
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