スパイドラマ倶楽部・別館-スパイ大作戦専門館



エピソードガイド2



44 第2の防衛配置図 The Spy
【目的】NATOの第2のミサイル防衛配置図が敵側女スパイ の手に入らぬようにすること
【指令】おはよう、フェルプス君。 NATOのトップシークレット、ミサイル防衛配置図が二枚ではじめて完全なものになるように二つに分けられ、極秘のうちに 二人の男によって近くNATOの会議が開かれるヨーロッパのある国へ送られた。ところがその一人が、フェリーシア・バーバラという敵側スパイの罠に落ち途 中で配置図を奪われてしまったのだ。一方フェリーシア・バーバラは、もう一枚を手に入れるべく会議が開かれる国の国防省付将校チアノー大尉を抱き込ん だ。
 そこで君の使命だが、第2の防衛配置図が敵側スパイ バーバラの手に入らぬようにすることにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、ある いは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、この録音は自動的に消滅する。 成功を祈る。
【スタッフ】
脚本: バーニー・スレイターBarney Slater
製作: ジョセフ・ガントマンJoseph Gantman
監督: ポール・スタンレイPaul Stanley
【ゲスト出演】
チアノー大尉:ジョセフ・カンパネラ(大塚周夫)Joseph Campanella as Captain Miklos Cherno
フェリーシア・バーバラ:ケイト・ウッドヴィル(武藤礼子)Kate Woodville as Felicia Vabar
ドブロフ大佐:カール・スウェンソン(館敬介)Karl Swenson as Colonel Dubov
ニコス:エドワード・ナイト Edward Knight as Nikos
マーカー:デル・ベルチ Dehl Berti as Makar
アーノ:ウォルター・アルツマン Walter Alzman as Arno
軍曹:ニキータ・ナッツ Nikita Knatz as Sergeant
ドレイス少尉:ジョージ・スペルダコス George Sperdakos as Lieutenant Dreis
【場所】@指令(媒体):あるビルの屋上の小屋に棒を突っ込んで鍵を開け、オープンテープレコーダーを取り出す
A舞台:NATOの会議が開かれるヨーロッパのある国
【役割】ジム:マッサージ師
ローラン:配置図を受け取るスパイ
シナモン: デニソン(アメリカ大使館員)→フィルムの現像と細工
バーニー:国防省のサイレンを鳴らす細工→検問の警備兵
ウイリー:警備兵
【道具】@マジックミラー
A金庫を破る道具:ゴムの力を利用してダイヤルを壊す
B小型カメラ:配置図を撮影
Cロケット弾:筒の中にカメラを入れ、拳銃で飛ばす
D電話盗聴装置:ダイヤル番号が表示される交換台
Eローランの人形
【削除】(08分00秒)ジムが国防省に身分証明書を見せて入館許可を得る
(16分50秒)バーバラがローランに車内で話しかけるところから、ジムが捕まり自白を迫られるシーン
(21分00秒)チアノー大尉がジムを殴り拷問をする
(31分50秒)チアノー大尉がジムに起きろと言う
【見所】(11分40秒)国防省のサイレンを鳴らし、ジムが金庫室に侵入する
(15分30秒)ジムが配置図を写真に撮り、筒状の物に入れて外に飛ばした後逮捕される
(18分10秒)シナモンがジムの撮影したフィルムを現像する
(26分40秒)防衛配置図のフィルムに全くでたらめの情報を書き加えるシナモン
(31分10秒)バーバラの仲間二人がローランを撃とうとするが反対にローランに射殺される
(39分50秒)ローランの人形を撃って侵入するバーバラだが、フィルムが偽物とわかって再交渉する
(43分00秒)ロシアンルーレットで弾が出るのを察知したジムは、言いますと大尉に答える
(45分00秒)ジムの自白によりローランから配置図を奪うチアノー大尉
(47分10秒)バーバラが大尉を撃ち、警官隊はバーバラを射殺する
【疑問点】@シナモンがフィルムを現像するシーンは、暗室ではなく明るすぎて現像に影響が出ないのか?
【粗筋】マッサージ師として国防省に入ったジムは、バーニーの工作により、訓練予定より10分早くサイレンを鳴らし、金庫を破って防衛配置図の写真を撮 り、カメラごとカプセルに入れて下で待機しているローランに渡すのだ。ローランはウイリーの銃撃により車を失い、バーバラの車で逃走する。途中ローランは 車窓からカメラ入りのカプセルを落として、それをシナモンが拾い、現像後に偽の配置図を作成するのだ。ジムは国防省内で逮捕され、殴られたり注射を打 たれたりと拷問を受けるが、なかなか口を割らない。バーバラの家に着いたローランをバーバラは配置図を盗んだ犯人と知っており、仲間二人がやってきてロ ーランを殺そうとするが、反対に射殺されてしまう。そして、お互いに配置図を半分ずつ持っていることがわかり、ローランはバーバラに10万ドルで売ると言っ て去る。薬を注射しても吐くどころか眠ってしまうジムにいらつくチアノー大尉は、ドブロフ大佐からもプレッシャーをかけられ、ロシアンルーレットでジムを自白 に追いつめようと試みるのだ。バーバラは約束の場所に仲間を連れてきて、ローランの人形を撃ってフィルムを奪おうとするが、本物のローランが出てきて偽 物だと言われ、再度ローランのペースで交渉をするのだ。ロシアンルーレットの弾が出そうなのを確認して我に帰ったジムはチアノー大尉に言いますと自白す るのだ。ジムの自白により倉庫に現れたローランをチアノー大尉は捕まえて配置図を奪う。そこへバーバラが現れ、チアノー大尉は鞄に入っているお金をよこ せと言うのだ。お金を確認しようと隙を見せたチアノー大尉を背後から射殺してしまうバーバラだが、その後、警官隊に射殺されてしまうのだ。全員がその場 を去った後、ローランだけが悲しそうな眼差しでバーバラの遺体を見つめるのであった。
【解説】このエピソードでは、ローランが初めてジムに催眠術をかけるが、いつの間にか体得しているのには驚く。配置図は2枚あって、その2枚が揃わないと 意味をなさないという設定である。そのうちの1枚は敵の女スパイバーバラが持ち、もう1枚は金庫に厳重に保管されており、それをジムが盗む作戦である。 当然ながら、ジムの盗んだ配置図がローランの手に渡ったのを、バーバラは目撃をしており、何とかローランから奪おうとする。配置図は隙をみてシナモンに 渡り、シナモンはでたらめの配置図を作成する。
 その後のシーンは、ローランからあの手この手を尽くして配置図を奪おうとするバーバラに重点が置かれる。まず、バーバラのアパートの玄関に男二人が現 れ、ローランを撃とうとするが、反対にローランによって射殺されてしまう。正当防衛とはいえ、IMFが直接殺人を行うのは久しぶりである。そして、ローランは バーバラと倉庫で会う約束をするが、バーバラは男を連れてローランを狙撃する。しかし、それがマネキン人形とわかり、その後、ローランのペースで交渉が 進むことになる。ここのところの展開は、第1シーズンの「誘拐に挑戦しろ」において、敵のボスが電話ボックスの人質を射殺したと思ったが、実は本人でなく 人形と判明し、その後IMFのペースで交渉が運ばれたのと全く同じである。
 ジムの自白により、取調官の大尉はローランを倉庫で捕まえて配置図を奪うが、そこへバーバラが現れて大尉にお金を奪われるが、大尉がお金を数えて いる隙にバーバラは背後から大尉を射殺してしまう。ここでは悪漢同士の裏切り合いが面白く描かれるが、そのバーバラを警官隊が射殺してしまうのであ る。皆がその場を立ち去った後、ローランは何を思ったのか、バーバラを悲しみの表情で見つめるのは印象に残るシーンである。


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