スパイドラマ倶楽部・別館-スパイ大作戦専門館
エピソードガイド2
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【目的】町人らによって拉致されて薬漬けのフェルプスを救出すること
【指令】なし
【スタッフ】
脚本: サイ・サルコウィッツSy Salkowitz
製作: ジョセフ・ガントマンJoseph Gantman
監督: マイケル・オハリヒーMichael O'Herlihy
【ゲスト出演】
医師:ウィル・ギア(早川寿郎)Will Geer as Doc
ウィリアム:エディ・ライダー(愛川欽也)Eddie Ryder as Williams
ヤン:ブリオーニ・ファレル Brioni Farrell as Jan
マーティー:ロバート・ピカリング Robert Pickering as Marty
ジーン:ロビン・ミラン Robyn Millan as Gina
インストラクター:ウィリアム・オコーネル William O'Connell as Instructor
リズ:ディー・キャロル Dee Carroll as Liz
副官:グレッグ・パルマー Gregg Palmer as Deputy
モスニホフ:ジョージ・ペリナ George Perina as Mosnyevov
書記官:グレン・C・ゴーデン Glen C. Gordon as Desk Clerk
【場所】@指令(媒体):なし
A舞台:ロサンゼルス近郊のニードルズに近い田舎町
【役割】ジム:病人(拉致され、入院させられる)
ローラン:ジムの親友→医師に変装
シナモン:ジムの妻
バーニー:リムジン運転手
ウイリー:トラック運転手
【道具】@病院の石膏を利用し、マスクの型作成
A黒髪のカツラを薬品でブロンドに変色
【削除】(43分30秒)トラックが行くとウィリアムが仲間に知らせる
【見所】(03分00秒)毒ガスで薬局から脱出したジムに銃を突きつけ、集会に連行する町の人々
(06分20秒)ローランがスタンドでジムの車を見つけ、ジムが倒れて病院にいることを聞かされる
(17分00秒)ジムの目の動きにSOSと気がついたローランは、看護婦にコーヒー頼んで追い出す
(20分30秒)ローランがシナモンに電話し、ジムが脳溢血で倒れたと知らせる
(26分50秒)左腕に大怪我をしたウイリーが病院に運ばれる
(34分40秒)医師の顔の上に石膏をつけ、マスクの型を取るローラン
(41分50秒)トラックの運転手がどうなったとウィリアムがローラン扮する医師のところに来る
(44分20秒)ローランはジムが死んだとバーニーに知らせ、ジムは棺に入れられて霊柩車で運ばれる
【疑問点】@ローランが医師の顔に石膏をつけて、マスクの型を作るが、鼻の穴がくり抜かれておらず、あれでは呼吸ができないのでは?
【粗筋】休暇でローランと狩猟にいく約束をしているジムは、一人で待ち合わせの場所に向かうが、途中にあるガソリンスタンドに立ち寄る。車の修理を頼ん で薬局でジュースを飲んでくつろぐジムは、毒ガス騒ぎで薬局から脱出するが、町の人々に囲まれ銃を突きつけられる。そして、ジムは町の集会に連れて行 かれ、友達が近くにいることを話すが、注射を打たれて病室に眠らされる。そこは町ぐるみで、ロシアの亡命者モスニホフを暗殺しようと企んでいるのだ。約束 の場所でローランはジムが遅いことが気になって来た道を戻り、途中のガソリンスタンドでジムの車を発見し、ジムが脳卒中で倒れて入院していることを聞か される。ローランはジムに面会するが、ただ唸るだけで口が利けず、ジムは一生懸命状況を瞬きで伝えようとするが、体も動かずローランも気づかない。しか し、ジムのSOSに感づいたローランはコーヒーを飲みたいと言って看護婦を部屋から追い出し、ジムの目の合図から情報を聞き出す。そして、すべてを知った ローランは、シナモンに電話で連絡を取り、IMFメンバー全員の招集をかけるのである。二度目の注射を打たれて、脳も麻痺してしまったジムのところへ、バ ーニーの運転するリムジンで到着するシナモンと、ウイリーは大型トラックの運転手として駆けつける。ウイリーは左腕に大怪我を負ったふりをして病院の中 に入り、医者と看護婦を倒す。ジムの目のモールス信号により、情報を聞き出すローランは、モスニホフ暗殺の件を知り、これをくい止めてからジムを救出す ることにする。ローランは医師を寝かせ、顔の上に石膏を乗せてマスクの型を取り、医師に変装するのである。既に暗殺の為にロサンゼルスに行っている二 人には、任務の実行を待機させて警察に通報するのだ。ジムの救出は、ジムが死んだことにして棺に入れ、霊柩車で病院から運び出す。そして、集会場に 皆を集めて、そこへ一気に警官隊が突入するのである。霊柩車の中でウイリーは殺し屋夫婦が捕まったことをジムに知らせるのであった。
【解説】この「第三の町」も通常の任務ではなく、ジムとローランの休暇中に巻き込まれた個人的な事件である。本シリーズの個人的なエピソードの中でも最 も出来の優れたものである。薬局の毒ガス騒ぎから脱出したジムが怪しい町人たちに囲まれて拉致されてしまうのだが、連れがいることから殺されずにすむ ものの、薬の投与によって自由が利かなくされベッドに寝かされる。
ローランは約束の時間になってもジムが来ないことから、道を引き返してガソリンスタンドにジムの車があるのを発見する。そして、ジムが脳溢血で倒れて 入院していることを知らされ、面会するもののジムは喋れない。ジムは必死に目の瞬きでSOSの信号を送るが、ローランは気づかず、視聴者もやきもきする 緊張シーンが続く。
ジムの様子からローランもやっと気づいて、ローランがリーダーとなって巧みにIMFメンバーを招集する。ウイリーが大怪我をしたと見せかけて、リーダー格 の医師を殴り倒して、ギブス用の石膏を医師の顔に載せてマスクを作るのだが、鼻の穴が空いておらず、あれでは医師は窒息死したのではないだろうか? また、シナモンは黒いヘアピースにオキシドールをかけてプロンド色に脱色してローランの変装の手伝いをする。病院にありきたりのもので秘密兵器を作って しまうというアイデアも面白い。結局、ローランが医師に変装した時点でもう勝負があった感があり、ストーリーは続くものの、急に緊張感が萎んでいくのは残 念である。
このエピソードでは、久々にIMFのメンバーのキャラクターが前面に出された作品となっており、いつもの感情を表に出さないエピソードとは異質な仕上がり になっている。また、本来なら、町人の陰謀であるロシア人ロケット技術者暗殺阻止を重点的に描くのであろうが、具体的な暗殺阻止の画面での描写はな く、単に犯人夫婦が警察に逮捕されたと報告するに留まり、IMFのリーダーであるジムの救出に重点が置かれている構成である。 |
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