エピソードガイド５ - スパイドラマ倶楽部別館

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エピソードガイド５

113 暗殺スパイ「山猫」 Flight

【目的】殺し屋「山猫」の正体を掴み、それを大統領の演説が始まるまでにワシントンへ急報すること
【指令】おはよう、フェルプス君。　来る水曜日、南米のロハス大統領がわが国に招かれて重大演説を行う。ところがその演説が始まる前に、ロハス大統領を暗殺し政権乗っ取りを企んでいるのがその国の現国家保安長官フェラールである。大統領暗殺の命を受けたのは、暗号名を「山猫」という殺し屋で、その正体を知っているのはフェラールだけである。以上の情報にもかかわらず、ロハス大統領はわが国訪問をやめようとはせず、またわが国も今さら招待を取り消すわけにもいかない。
　そこで君の使命だが、殺し屋「山猫」の正体を掴み、それをロハス大統領の演説が始まるまでにワシントンへ急報することにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。　成功を祈る。
【スタッフ】
脚本: ハロルド・リビングストンHarold Livingston
原案: リー・ヴァンスLeigh Vance
製作: ブルース・ランズバリー Bruce Lansbury
監督: バリー・クレーンBarry Crane
【ゲスト出演】
フェラール国家保安長官：ジョン・コリコスJohn Colicos as Chief of Internal Security Manuel Ferrar
フランシスコ・ディアズ署長：ロイド・バティスタLloyd Battista as Chief of Police Francisco Diaz
バラタ警部補：ジェームス・アルマンツァーJames Almanzar as Lieutenant Barata
ストーン：トル・アヴェリーTol Avery as Stone
執事：ジョン・ラギンJohn Ragin as Butler
プラト：シェパード・サンダースShepard Sanders as Plato
航空会社事務員：コンラッド・パーハムConrad Parham as Airline Clerk
スチュワーデス：シリー・ワシントンShirley Washington as Stewardess
ロハス大統領：ドム・タットーリDom Tattoli as Presidente Adolfo Rojas
空港警備員：ロン・アンリケRon Henriquez as Airport Guard
アナウンサー：ビル・ボールドウィンBill Baldwin as Announcer
【粗筋】ロハス大統領を暗殺して政権の乗っ取りを企てる国家保安長官のフェラールは、ワシントンに行くことになっており、飛行機に搭乗して離陸を待っているが、薬を盛られて眠らされる。そして、フェラールは変装させられて、IMFの準備した飛行機のレプリカに押し込められてしまう。フェラールが目を覚ますと、飛行途中でエンジントラブルを起こし、墜落の数秒前にフェラールは再び眠らされてしまうのだ。そして、フェラールが目を覚ますと海岸におり、そこは囚人たちによって動かされている島だということに気がつく。その中にパリスを見つけ、フェラールは会ったことはないが、パリスが秘密エージェントであることを知っているのだ。フェラールは間に合わせのボートで島から脱走しようとするパリスの策略を見破るが、パリスは囚人としてこのような態度を取るのは、山猫が二重スパイで彼の真の目的はフェラールを捕まえることだということを説明する。そして、フェラールはパリスに自分の身分を明かし、山猫は実はジャーナリストのヨセ・サントスであり、彼を止めなければならないと言うのである。そして、このことがワシントンに知らされ、ロハス大統領が議会の部屋に入る直前にサントスは逮捕されてことなきを得るのであった。
【解説】邦題で使用される「山猫」というスパイの暗号名だが、原題では「プラトンPlato」という名前が充てられており、どうしてそのような名前が使われたか疑問である。もしかしたら、日本語の「山猫」という言葉に何か意味が隠されているのかもしれない。
　このエピソードでは、飛行機を利用した偽似旅行が用いられ、飛行機の中で薬を使いフェラールを眠らせ墜落事故を偽装する。フェラールが目を覚ますと、ある島にいるというもので、「山猫」の正体を突き止めたいＩＭＦは、「山猫」は実は二重スパイで、本当の目的はフェラールを捕まえることだとフェラールに思わせる作戦を取る。
　フェラールが飛行機から連れ出される時に、キャビンのマガジンラックの中に「エリート」というタイトルの雑誌が一瞬目につくシーンがある。残念ながらロゴしか見えないが、カバーガールがシナモンなのではないのかと思うのは私だけだろうか。これは、「スパイ大作戦」を第１シーズンから継続して見ている者で、シナモンのファンであれば、なおさら「エリート」のロゴを見たら何を思い出すかを知っていて、スタッフが意図的に映した映像かもしれない。