スパイドラマ倶楽部・別館-スパイ大作戦専門館
エピソードガイド5
|
【目的】敵国から奪ったロケット部品を奪回し、国外に持ち帰ること
【指令】なし
【スタッフ】
脚本: エド・アダムソンEd Adamson
製作: ローレンス・ヒースLaurence Heath
監督: ポール・クラズニーPaul Krasny
【ゲスト出演】
エリック:アンソニー・ザーブAnthony Zerbe as Eric Schilling
エッケルト大佐:ロナルド・ファインベルグRonald Feinberg as Colonel Kurt Eckert
クララ:リサ・ペラLisa Pera as Clara Schram
ズッカー:ドン・エイトナーDon Eitner as Zucker
ラウシュ:バート・クラマーBert Kramer as Rausch
ダンジグ:ジョセフ・ブリーンJoseph Breen as Danzig
マックス:アレン・ジョセフAllen Joseph as Max Wittstock
ベルナード神父:ピーター・ブロコPeter Brocco as Father Bernard
シーリック少尉:ビフ・マナードBiff Manard as Lieutenant Seelik
泥酔者:アル・ロバーツAl Roberts as Drunk
【場所】@指令(媒体):なし
A舞台:ドーンベルグ(西ヨーロッパ)
【役割】ジム:神父→イギリスネットワーク放送局員
パリス:トラック運転手→サイクリング→ダナの兄→外務次官→イギリスネットワーク放送局員
ダナ:ジェニー(ウェイトレス)→イギリスネットワーク放送局員
バーニー:サイクリング→イギリスネットワーク放送局員
ダグ:神父(教会医)→イギリスネットワーク放送局員
【道具】@化粧クリームの箱:中に誘導装置が入る
A黄色いトラック:荷台に車が入る
B偽札
【見所】(03分00秒)パトカーにつけられマックスが射殺され、ジムとバーニーは車に乗って逃走する
(10分30秒)エッケルト大佐はマックスの写真をエリックに見せ、死んだよと伝える
(15分30秒)スパイのスパイをするというエリックに笑い飛ばすクララ
(22分40秒)ダナのバッグを捜したエリックは誘導装置を発見してしまう
(29分20秒)大佐のところに行くと言ったクララを射殺してしまうエリック
(32分40秒)誘導装置のないことに気づき、エリックを空港に呼び出す作戦に出るIMF
(37分00秒)空港の3番窓口からパリスが顔を出し、封筒と誘導装置を交換する
(40分30秒)パリスよりもらった金が全部偽札だと指摘するエッケルト大佐
(44分40秒)IMF一行は入国拒否ということで、タラップより飛行機に乗り込む
【疑問点】@エッケルト大佐に逮捕されたエリックの行く末については?
【粗筋】エリックの店でウェイトレスとして働くダナより暗号の写真を入手したマックスはパトカーにつけられ、銃撃戦となって射殺されてしまう。ジムとバーニー はパトカーに追われるが、パリスの待機しているトラックの荷台に車ごと乗り込んで逃げきるのだ。マックスが奪ったロケット装置を五つの部品に分解し、国外 に持ち出そうとするIMFである。ダナは誘導装置を化粧箱に隠し持つ。一方、エッケルト大佐よりマックスの写真を見せられ、ダナとマックスが言葉を交わし ていたのを思い出すエリックは、エッケルト大佐には知らぬふりをして一人でスパイの真似事をする。ベルナード神父をマークするエッケルト大佐は教会の家 宅捜索をし、ジムとダグは神父に扮し、教会に入ったところをズッカーの尋問を受ける。ベルナード神父は卒中ということで寝かされており、死ぬ者にすること をしろというズッカーの指示でお祈りを始めるジムであるが、ベルナード神父は目でジムに西側スパイのリストの在処を知らせる。そして、コインロッカーに隠 してあったロケットの部品とバイブルに隠してあるスパイリストをジムとダグが取り出し、二人はマイクロバスに乗り込むのだ。ところが、ダナより誘導装置を奪 ったエリックは、ダナに意味ありげに近づいて会う約束をした後、クララに自慢話をしてスパイから金を巻き上げて一儲けをすると聞かせるが、大佐を裏切るこ とはできないと言うクララを射殺してしまう。パリスとバーニーはロードレースに参加し、ロケットのパーツをドーンベルグに運ぶが、ダナは誘導装置がないこと に気づき、マスターのエリックが怪しいということで、もう戻る時間がないことから、エリックをドーンベルグ空港に呼び出す作戦を取る。まず、空港の3番窓口 からパリスが顔を出し、エリックとは封筒と誘導装置を交換し、誘導装置を自動販売機の裏に隠し、それをジムが受け取る。その後、エリックはエッケルト大 佐に見つかり、封筒の中の金は全部偽物であることを知らされる。これに対して、エリックはエッケルト大佐に取引を持ちかけるが、逮捕されてしまう。空港で は出国に関して厳しい警戒がなされ、不審者は誰一人出国できない状況下、IMFの取った作戦は、五人ともイギリスネットワーク放送局員として入国を装 い、ビザの取消で入国拒否されるということで見事に国外に脱出するのであった。
【解説】この「素人スパイ」では、IMFの協力者マックスが敵に撃たれて死亡してしまうというショッキングなシーンで始まる。「スパイ大作戦」の中でもジムが リーダーのIMFの関係者が死亡するのは初めてであり、また、唯一の出来事である。
今回、IMFに挑戦するのは、全くの素人であるダナが働く店のマスターのエリックである。ダナがマックスと接触したところを目撃し、ダナをゆすろうと企む。 マックスの奪ったロケット装置を5個の部品に分けて、IMFメンバー五人がそれぞれ個別に持って空港まで運ぶことになっていた。ダナの所持する誘導装置 を発見したエリックは盗んだ後、恋人のクララにスパイから金を巻き上げる儲け話を自慢げに話すが、大佐に報告すると言うクララを射殺してしまうのであっ た。
誘導装置がないことに、ダナはエリックが怪しいということに気づくが、エリックのところに戻る時間がないことから、空港までエリックを呼び出すことになる。I MFのエリックを騙すテクニックは、まず、警察が見張っている前で、パリスが空港のカウンターから顔を出して、誘導装置を受け取った後、エリックには偽札 の入った封筒を渡す。そして、パリスは通路に置いてある自動販売機の中に誘導装置を隠し、それをジムが受け取るという作戦だ。
空港では、警察官を総動員して出国者のチェックが厳重にされ、これではさすがのIMFも出国できないように思えるくらいだ。そこで、IMFの取った作戦は 誰も予想できないような見事なものであった。IMFの五人はお揃いのジャケットを着て、まず、パリスが敵国の外務次官の声帯模写で、五人の入国ビザの取 消を責任者に連絡する。そして、イギリスから到着した乗客に混じって、IMF五人は放送機材を抱えてイギリスネットワーク放送局員として、入国をしようと大 佐の目の前に現れる。すると、ビザの取り消しで今乗ってきた飛行機で帰れと言われて、ものの見事に出国をしてしまうのであった。
その後も、大佐は出国者を厳しい目でチェックをするものの、入国者に対しては全く視界から外れているのは滑稽に見えるほどだ。また、偽札を掴まされて 大佐に逮捕されたエリックの行く末については、例によって劇中では語られないのである。 |
|
|
Copyright (c) from 2001 BONBEL
|