スパイドラマ倶楽部・別館-スパイ大作戦専門館
エピソードガイド5
|
【目的】テロリストに拉致されたパリスを救出し、そのテロリスト集団を弱体化すること
【指令】なし
【スタッフ】
脚本: ハロルド・リビングストンHarold Livingston
製作: ブルース・ランズバリー Bruce Lansbury
監督: バリー・クレーンBarry Crane
【ゲスト出演】
ロバート・シオムネー:ルー・アントニオLou Antonio as Robert Siomney
ジョージ・カバール:ジョー・デサンティスJoe DeSantis as Jorge Cabal
フレデリコ:リー・ダンカンLee Duncan as Frederico
カルロス・マチューザ:デヴィッド・レナードDavid Renard as Carlos Marchese
オルテガ:ペペ・キャラハンPepe Callahan as Ortega
ロエルカ:コンラッド・H・パーハムConrad H. Parham as Roerca
ルイス・カバール:ロン・カストロRon Castro as Luis Cabal
【場所】@指令(媒体):なし
A舞台:ある国
【役割】ジム:レオンキーラー大佐
パリス:ウォルター・エー・ヘーラン
ダナ:アニタル・ガーヌ(ルイスの恋人)
バーニー:ヘリコプターから薬を投下→フレデリコに変装
ダグ:ヘリコプターパイロット→ダグラス・ランド
【道具】@発信機:薬の瓶の蓋にセット
Aカルロス・マチューザの人形
B薬:飲むと15分間仮死状態になる
【見所】(02分00秒)タクシーのドアがロックされ、催眠ガスで眠らされパリスが拉致される
(09分20秒)草の実を食べてホジ菌病を装い、72時間以内に薬を手にしないと死んでしまうと言うパリス
(15分30秒)カルロス、ロドルフ、ルイスの三人を銃殺にすると声明を出すジム
(22分30秒)カルロスが俺はまだ死にたくないと言う中、銃殺刑の執行がTV中継される
(24分30秒)続いてロドルフの銃殺刑がTV中継される
(28分00秒)カバールの基地に着くやシオムネーに監房に入れられてしまうダナ
(35分30秒)ダナの命を狙うフレデリコを殴り倒すバーニーは、仮面を作りフレデリコに変装する
(39分30秒)ルイス銃殺直前にダグがやってきて15分の延長がされる
(42分10秒)シオムネー他一名を差し出すとカバールはジムに返事をする
(44分30秒)パリスが生き返り、フレデリコの仮面を剥がすバーニーを見て驚くシオムネー
【疑問点】@カルロスとすり替わった人形は、どう見ても人形に見えるが?
【粗筋】パリスはホテル王ウォルター・ヘーランとして任務遂行後、タクシーに乗ったところを敵の罠にはまり拉致されてしまう。ラテン・アメリカの革命家ロバ ート・シオムネーは、パリスと引き替えに三人の服役囚の釈放を要求するが、政府によって拒否されてしまう。パリスは草の実を食べてホジ菌病を装い、72 時間以内に薬を入手しないと死んでしまうとシオムネーに告げるのである。ダグとバーニーはヘリコプターから発信機の入った薬をシオムネーの指示に従い 薬を投下する。ジムはヘーラン氏を釈放しない限り服役囚三人を銃殺するという声明を出す。一方、ダナはルイスの恋人としてカバールらのいる基地に向か う。テレビ中継でカルロスとロドルフが次々と銃殺されるのを見て心を痛めるカバールとシオムネーである。ダナが基地に着くや否やシオムネーはダナを監房 に入れてしまうが、カバールが監房は女には向かないから出してやれとシオムネーに指示する。ダグはシオムネーと交渉するが、お互いに平行線のまま で、シオムネーはフレデリコにダナ殺害を指示する。そして、ジムはTVでカバールに最後通告をした後、カバールは教会でお祈りをしているダナを見て心を動 かされるのだ。バーニーは教会の中でダナの命を狙うフレデリコを殴り倒し、フレデリコの顔に石膏を載せてマスクを作り、フレデリコに変装する。その後、バ ーニーはシオムネーにダナを殺したと合図をすると、今度はシオムネーからヘーラン(パリス)を殺せと指示される。そこで、バーニーは飲むと仮死状態になる 薬をパリスに渡す。TVではルイスが銃殺になる直前にダグがやってきて15分の延長となる。その時銃声が聞こえ、ヘーランが死んだことを知るカバールは、 ジムにヘーランが死んだことを伝えると、代わりになる者を差し出せということになり、ジムはシオムネーとフレデリコを要求する。すると、カバールは二人を差 し出すと返事をするのである。護送される途中で、パリスが生き返り、フレデリコのマスクを剥がすバーニーを見て驚くシオムネーであった。
【解説】「銃殺」ではホテル王として任務遂行後のパリスが、敵に拉致されてしまうというエピソードである。「殺しのセンター」同様の展開ではあるが、今回は 新たな別の敵であるテロリスト集団を相手にすることになる。テロリスト集団の幹部シオムネーはパリスと引き換えに三人の囚人の釈放を要求するが、政府 によって拒否されてしまう。そこで、ジムはパリスを釈放しない限り、囚人三人を銃殺するという声明を発表するのだ。現代にこのようなことをしたら、世界中 の非難を浴びてしまうような作戦に驚く。
テレビ中継で囚人二人が次々と銃殺されるシーンを見て心を痛めるカバールとシオムネーであるが、もう一人の囚人ルイスはカバールの息子である。ルイ スの銃殺の時間まで迫る中、ダナがルイスの恋人として敵の基地に入るや否や、シオムネーはダナを監房に入れてしまう。カバールの慈悲で監房から出さ れるダナが、お祈りをする姿を見せてカバールの心は動かされる。しかし、シオムネーは手下のフレデリコにダナ殺害を命じる。
バーニーはフレデリコに変装してダナの殺害をシオムネーに知らせ、さらに、シオムネーはパリスの殺害を指示する。バーニーがマスクを使用して他人に変 装する初めてのシーンであり、その後、バーニーの変装シーンはいくつかのエピソードで見られるようになる。テレビ中継では、ルイスの銃殺の時間になり、 父親のカバールが見守り緊張が高まる瞬間、ダグが現れて銃殺の執行まで15分の延長が言い渡される。その瞬間に銃声が聞こえ、シオムネーがパリスを 勝手に殺したことにカバールは怒るのだ。ダナの演技と銃殺の執行を遅らせるIMFの作戦は、最後まで息子の銃殺に苦悩するカバールの心境に変化を与 え、パリスの死はこれに拍車をかけるように、いつも勝手な行動を取るシオムネーに嫌気を起こさせるのに十分であった。
ジムが再度最後通達を出すと、カバールはパリスが死んだことを正直に話すのだ。そして、ジムが替わりになる者を差し出せということでシオムネーらの身 柄を要求すると、素直に差し出すのであった。護送される途中、シオムネーはパリスが生き返り、フレデリコのマスクを剥がすバーニーを見て、何が起こった のかわからないという、驚きの表情を見せる。とても言葉では言い尽くせないほどの見事な結末である。 |
|
|
Copyright (c) from 2001 BONBEL
|