スパイドラマ倶楽部・別館-スパイ大作戦専門館
エピソードガイド6
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【目的】協同組合の暴力行為を阻止し、組合幹部二人を葬り去るに必要な証拠を入手すること
【指令】おはよう、フェルプス君。 フランク・ブラディとその腹心の部下マーティン・ストーナーは、多くの実業家を脅迫し強制的に某協同組合に加盟させている が、この組合を通じ膨大な資金が犯罪組織に吸収されている。
そこで君の使命だが、ブラディ一家の暴力行為を阻止し、ブラディとストーナーを葬り去るに必要な証拠を入手することにある。例によって君もしくは君のメン バーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。 成功を祈る。
【スタッフ】
脚本: ハワード・バークHoward Berk
製作: ローレンス・ヒースLaurence Heath
監督: バリー・クレーンBarry Crane.
【ゲスト出演】
ロイス・ストーナー:エリザベス・アシュレイElizabeth Ashley as Lois Stoner
マーティン・ストーナー:ローレンス・デーンLawrence Dane as Martin Stoner
フランク・ブラディ:ヴァル・アヴェリVal Avery as Frank Brady
デッカー:ウィリアム・スミスWilliam Smith as Dekker
スミティー:ヴァージニア・グレッグVirginia Gregg as Smitty
イヴ:アーライン・アンダーソンArline Anderson as Evie
カリー:バイロン・メイブByron Mabe as Carey
クローネ:ケン・スコットKen Scott as Krone
ジョー:レニー・ロッカーRenny Roker as Joe
アダムス:ローレン・ギルバートLauren Gilbert as Dr. Adams
【場所】@指令(媒体):市役所の者だが何か聞いてないかと遊園地の汽車の運転手に奥のカウンターと言われオープンテープレコーダーを聞く
A舞台:アメリカ国内
【役割】ジム:マーク・ストレーター
ケーシー:バーの客→ロイス・ストーナーに変装
バーニー:サナトリウム医師
ウイリー:バーの客→スティーヴ・ポリン(マイク・ポリンの兄)
【道具】@マジックミラー
A盗聴器
【見所】(05分00秒)バーでロイス・ストーナーが一人で飲んでいるところへジムが声をかける
(07分50秒)鏡に向かって化粧するロイスをマジックミラー越しにケーシーとバーニーが覗く
(11分00秒)ブラディの事務所にケーシーが現れ、盗聴器をセットし、協同組合を潰すと叫ぶ
(16分30秒)ウイリーがブラディの事務所に押し入り、弟を丸焼きにしたのはお前だなと言う
(23分40秒)集団療法の最中、ロイスはデッカーにピンタを食らわせる
(27分30秒)ケーシーが金曜の夜のことを知っているのよ、誰を殺してどんなことをしたかと言う
(30分10秒)ケーシーが男に狙撃されて逃げるが、崖の下に隠れたところを見つかり撃たれる
(33分20秒)ロイスが看護婦を殴り、サナトリウムより脱走する
(39分00秒)ケーシーがマーティンに命を狙われたと言うところへウイリーが爆弾を投げる
(42分10秒)本物のロイスがブラディに電話し、まだ生きていることを知る
【疑問点】@ロイスがその後アル中から立ち直ったかは語られない。
【粗筋】マーティン・ストーナーの妻ロイスは酒に溺れる毎日で、組織の切り崩しを謀るIMFは、彼女から任務の解決の糸口を見出す。バーでロイスが一人で 酒を飲んでいるところへジムが声をかけ、そこへ、ウイリーもロイスに声をかける。ジムとウイリーがロイスを取り合う形となり、ジムがウイリーを殴りつけると、 ロイスはジムについてくる。ジムの部屋でマジックミラー越しにロイスの癖をまねるケーシーはロイスに変装する。ロイスをそのままサナトリウムに入れた後、 ケーシーはブラディの事務所に出向いて盗聴器を仕掛け、協同組合なんか潰してやると大暴れする。ブラディは怒り、検事局に駆け込まれたら一大事だとマ ーティンにプレッシャーをかける。帰宅後、マーティンはケーシーを殴りつけ、ケーシーはカンバーランドの療養所に入って集団療法を受けて立ち直りたいと頼 む。マーティンはこのことをブラディに伝え、ブラディはデッカーを偵察に潜らせる。一方、ウイリーはブラディの事務所に行き、弟を丸焼きにしたのはお前だなと 詰め寄るが、ブラディは千ドルを渡すとともに、フォークナーホテルの宿泊をおごる。そして、ウイリーの前歴を調べたブラディは、こいつは使えると判断する。カ ンバーランドで集団療法を受けるケーシーは、自分の夫を恨んでいることを皆の前で告白し、金曜の夜のことを知っていることや、誰を殺してどんなことをした かと言うと、デッカーがケーシーを殴りつけて出ていってしまう。デッカーはこのことをブラディに報告すると、ブラディはマーティンの前でロイスを殺せと指示す る。そして、ケーシーは狙撃され、外に逃げて崖の下に隠れているところを見つかり、左腕に銃弾を受けるがジムに助けられる。一方、本物のロイスが看護 婦を殴り倒し、サナトリウムから脱走してしまい、マーティンに会われたらまずいとバーニーは心配する。ケーシーはマーティンに命を狙われたと言うところへ、 ウイリーが爆弾を投げ、ブラディには二人とも死んだと連絡をする。自分の命を狙われたことを知るマーティンは逃げようとするが、このままだと追いかけてくる と言うケーシーに、あれを押さえれば大丈夫と告げて、ケーシーを残してマーティンは出ていく。しかし、本物のロイスがブラディの事務所に電話をしてしまい、 まだ生きていることを知るブラディは、マイクロフィルムのことが心配になり銀行に出かける。シティバンクの貸金庫からマイクロフィルムを取るマーティンのとこ ろへブラディとデッカーが現れ、マーティンを銃で撃つが、ジムが頂こうと言って、ブラディからマイクロフィルムを取り上げるのだ。バーニーはブルーランタンに 行き、グラスを手で塞いで、助けてというロイスに戻ろうと告げるのだった。
【解説】この「暴力協同組合」では、IMFが敵の二人の悪漢を葬るにあたり、そのうちの一人ストナーの妻ロイスを切り口にして、ケーシーが変装する作戦を 展開する。そのことで、ケーシーは敵に狙われる破目になり、初めて銃弾を受ける結果になって、心のうちをジムに告白するところは印象に残るシーンであ る。
夫の悪事に気がつくロイスは、酒に溺れる毎日でIMFによって保護され、ケーシーがすり替わる。ケーシーはブラディの事務所に行き、協同組合を潰すと言 って大暴れする。ブラディは怒ってストナーにどうにかしろとプレッシャーをかけ、帰宅後、ストナーはケーシーを殴りつけると、ケーシーは集団療養を受けて立 ち直りたいと夫に提案する。
療養所では、ケーシーは皆の前で夫が殺人を犯したことを喋ってしまう。これを聞いたブラディはロイス(ケーシー)殺害を手下に命じ、ケーシーが襲われて 左腕に銃弾を受けるが、ジムによって助けられる。ケーシーは命を狙われたことを夫に話し、ブラディの手下として潜入したウイリーより爆弾を投げられ、ウイ リーは二人が死んだことをブラディに報告する。
これに怒ったストナーは、あれを押さえれば大丈夫と言って、ケーシーを残して銀行に向かう。一方、看護婦を殴り倒した本物のロイスはブラディに電話をし てしまい、生きていることがブラディに知れて、マイクロフィルムのことが心配になったブラディも銀行に向かうのだ。そして、貸金庫からマイクロフィルムを取る ストナーをブラディが撃つが、ジムが踏み込みそれを取り上げるのであった。
ロイスを演じたエリザベス・アシュレイは二役を演じ、記憶の残るような演技を見せている。一つの役は、酒に溺れたアル中の患者のロイスとして、もう一つ の役はケーシーが変装するロイスである。特に、ケーシーが扮するロイスでは、アル中と戦いながらも夫には立ち直ってもらいたいという気持ちが演技の中に 随所で現れ、キャラクターに生命を吹き込むような名演であると言えよう。それが評価されたのか、後のエピソードの第7シーズン「暗殺目標変更!」では、I MFに協力するエージェントとして再登場する。 |
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