スパイドラマ倶楽部・別館-スパイ大作戦専門館



エピソードガイド6



137 海底に消えたダイヤ Underwater
【目的】ダイヤの所在を突き止め、取引額7500万ドルを押さえて、宝石売人の商売に終止符を打つこと
【指令】おはよう、フェルプス君。 今から48時間後にその男、盗まれた宝石の売買にかけては国内随一と目されるバーリンガーが、多量の盗品ダイヤをあ る暗黒街の大物に7500万ドルで売り渡す予定になっている。ところがこの多量のダイヤを輸送の途中で横領しこれを巧みに隠してしまったのが、バーリン ガーの腹心ホフマンであり、このため目下彼はダイヤの隠し場所についてバーリンガーから拷問を受けている。
 そこで君の使命だが、このダイヤの所在を突き止め、取引額7500万ドルを押さえてバーリンガーの商売に終止符を打つことにある。例によって君もしくは 君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。 成功を祈る。
【スタッフ】
脚本: アーサー・ウェイズArthur Weiss
製作: ブルース・ランズバリー Bruce Lansbury
監督: サットン・ローリーSutton Roley
【ゲスト出演】
バーリンガー:フリッツ・ウィーヴァーFritz Weaver as George Berlinger
ホフマン:ジェレミー・スレイトJeremy Slate as Frederick Hoffman
ホークス:ロバート・ユロRobert Yuro as Hawks
シモンズ:デモンド・ウィルソンDemond Wilson as Simmons
署長:マーク・タプスコットMark Tapscott as Captain
警備:エド・ディーマー Ed Deemer as Dock Guard
ストーン:ジョン・ランス John Lance as Stone
バーテン:アレン・ジョセフAllen Joseph as Bartender
【場所】@指令(媒体):あるロッカーの中からオープンテープレコーダーを取り出す
A舞台:アメリカ国内
【役割】ジム:ボブ・ワーナー
ケーシー:ヘイン・ウッド
バーニー:コンプレッサーの木箱に潜伏→シモンズに変装→ウィリアムス(保険捜査員)
ウイリー:コンプレッサーの搬入→ケーシーを狙撃→ダイバー
【道具】@ダイヤモンド指輪の偽物
A催眠ガス:スイッチでノズルから出す
Bペン型発信機
Cコンプレッサー木箱:中にバーニーが潜伏
Dケーシー射殺のトリック
E耳に入れる受信機
Fホフマンにつける発信機
Gホフマンの位置を表示する装置
【見所】(10分20秒)ケーシーはバーでバーテンに指輪をなくしたと言い、ソファで見つける
(14分40秒)ホークスは薬をかがせてケーシーを失神させ、指輪を奪う
(23分00秒)シモンズの仮面を被ったバーニーは、ホフマンを外に運ぶとストーンに連絡する
(26分10秒)バーリンガーがケーシーのところを訪れ、誰から入手したかを聞くのでボブと答える
(30分30秒)バーニーとホフマンの前でケーシーが射殺される
(33分50秒)ホフマンが海に入り、ウイリーも気づかれないように潜る
(40分20秒)ホフマンからダイヤ入りの箱を取り上げるジムとウイリー
(42分50秒)袋からダイヤを手にのせてみるウイリーとケーシー
(44分40秒)ジムのいいぞという電話の後、警官が踏む込む
【疑問点】@ホフマンを海の中で倒したが呼吸は大丈夫だったのか?
【粗筋】ホフマンが海底にダイヤを隠したのは、バーリンガーが捜索していることから、ほぼ間違いないとみるジムである。ジムが海底を捜索しているところを バーリンガーの手下に見つかり、とっとと失せろと言われてしまう。ウイリーはコンプレッサーの搬入ということで、木箱を開けて守衛から受領印をもらうが、中 にはバーニーが隠れており、バーリンガーの事務所に侵入する。ケーシーはバーでバーテンにダイヤの指輪を落としたと言って、ソファで大きなダイヤを見つ ける。そのダイヤに見覚えのあるバーリンガーの手下のホークスにケーシーは尾行され、薬をかがされ失神している間にダイヤを奪われてしまう。一方、バー リンガーは捕らえたホフマンを薬漬けにし、自白させようとするのだ。バーニーはバーリンガーの事務所の天井裏から催眠ガスを放出し、シモンズを眠らせて 顔面の型を取り、バーニーはシモンズになりすます。そして、ホフマンを外に運ぶとストーンに連絡して連れ出そうとすると、ホークスに見つかり銃撃戦になっ てしまうが、バーニーらはうまく脱出する。バーニーは保険捜査員として、ホフマンにダイヤを見つけたら7500万ドルの一割を報酬として受け取れると話し、 山分けしようと持ちかける。一方、バーリンガーはケーシーのところに行き、ジムからダイヤを入手したことを聞き、ジムのところに駆けつける。そして、7500 万ドルで買い手もついており、それだけの取引のできるのは自分だけで、500万ドルで手を打とうと提案する。ホフマンがケーシーに会いたいと言って、バー ニーと一緒に行くが、二人の目の前でケーシーは射殺されてしまう。その後、ジムはバーリンガーとともに船で現場海域を訪れる。また、ホフマンに発信機を 取りつけたバーニーは、無線でウイリーとジムに連絡し、ホフマンの位置を知らせる。そして、ホフマンから海底でダイヤを取り上げ、ウイリーがダイヤを持ち 帰り、空のケースをジムが持ってバーリンガーの船に戻る。バーリンガーは空のケースを見て怒るが、ジムは500万と引き替えに自宅で交換という条件を突 きつけるのである。そして、バーリンガーは買い手のコナーズとともにジムの自宅を訪れる。ダイヤをよこせと言うバーリンガーにジムは友人に電話をかける ふりをして、いいぞと合図をすると、警官が踏み込んでくるのであった。
【解説】パリスがいなくなった第6シーズン以降は、IMF四人体制の中において、本来パリスの得意としていたマスクを使用した変装技術の一部をバーニー が引き継ぐことになる。既に第5シーズンの「銃殺」でバーニーの変装技術は優れていることが示されているが、本エピソードでも、バーニーは敵の用心棒で あるシモンズに変装する。ダイヤを隠して監禁されているホフマンを救出するために、天井裏から催眠ガスを注入してシモンズを眠らせ、シモンズの顔に石膏 の型を採ってマスクを製作する様子は面白く描かれている。そして、「暗号名はC6」でも、バーニーの変装術は披露されることになる。
 IMFの今度の任務は、潜水してダイヤモンドを捜索するもので、今までとは違った体力が必要なものである。ダイヤモンドの隠し場所を知るホフマンに発信 機を取りつけ、それぞれ別の場所からウイリーとジムが潜水し、バーニーの無線からの指示により、二人はホフマンの後を追うのだ。二人が別々に浸水する というのもさすがプロのなせる業である。ホフマンに途中で気づかれると計画がすべて水の泡となってしまう緊張感の中、ホフマンがダイヤモンドの隠し場所 を探し出すと、二人はホフマンを殴ってダイヤモンドを奪い、ウイリーがダイヤモンドを持ってバーニーのところまで戻る。ホフマンは海底で殴られて気絶した 後、行く末については語られない。
 船に戻ったジムは、アタッシュケースが空であることに怒るバーリンガーに、ジムの自宅で500万ドルと引き換えという条件にしたところはさすがである。の このことダイヤモンドを持ってきたら、その場で殺されることは火を見るより明らかである。そして、バーリンガーがダイヤモンドのバイヤーも連れてジムの家に くることは、IMFが想定していたかどうかは明らかではない。


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