スパイドラマ倶楽部・別館-スパイ大作戦専門館



エピソードガイド6



139 殺しのジェット空輸 The Connection
【目的】アヘン入手の経路とバイヤーを突き止め、関係者を有罪にしうる証拠を手中に収めること
【指令】おはよう、フェルプス君。 写真は、東海岸一帯のヘロイン供給者として最近頭角を現してきたリース・ドーランである。ドーランは今、アフリカ北西部海 岸に位置するある島でヘロイン精製および販売の効果的な方式を打ち立てんものと画策している。
 そこで君の使命だが、ドーランのアヘン入手の経路とアフリカにおけるバイヤーを突き止め、ドーランの計画を阻止し、関係者を有罪にしうる証拠を手中に収 めることにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このレコードは自動的 に消滅する。 成功を祈る。
【スタッフ】
原案: エドワード・ラクソEdward Lakso
脚本: エドワード・ラクソ&ケン・ペットスEdward Lakso & Ken Pettus
製作: ブルース・ランズバリー Bruce Lansbury
監督: バリー・クレーンBarry Crane
【ゲスト出演】
リース・ドーラン:アンソニー・ザーブAnthony Zerbe as Reese Dolan
クレッグ:ジョー・マロスJoe Maross as Clegg
ペイジ:ジェフ・モリスJeff Morris as Page
チャールズ・フィンチ:ブルース・ワトソンBruce Watson as Charles Finch
ベイツ:マイケル・レーンMichael Lane as Lew Bates
シモン:フランコス・ルジェリー Francoise Ruggieri as Simone
付添人:エド・バーキーEd Bakey as Attendant
トルコ人:ネイト・エスフォームズNate Esformes as Turk
【場所】@指令(媒体):ハードルを見て競技場の放送室に入り、LPレコードを聞く
A舞台:アフリカ北西部海岸マロー島/イスタンブール/アメリカ国内
【役割】ジム:マシュー・ホルデ
ケーシー:マダム・レナーダ
バーニー:パイロット
ウイリー:島での受け入れ準備指揮→パスカル
【道具】@催眠ガスと酸素マスク
A電話交換機
【見所】(01分00秒)ジェーソンの指輪をクレッグに投げるドーランは、ヘロインの商売をやると言う
(12分50秒)ドーランたちを乗せた飛行機が島に着陸する
(15分40秒)飛行機に潜入したフィンチは時計を見て不審に思う
(18分30秒)イスタンブールにドーランが電話し、物が用意できたと社長に伝えてくれと伝言する
(21分00秒)車のキーを出せとペイジとベイツがジムに銃を突きつけるが、ジムが二人とも殴り倒す
(23分30秒)ペイジの遺体を発見するIMFは、犯人を捜さないとすべてがぶち壊されると懸念する
(33分50秒)ウイリーがクレッグの手下に捕まり拷問を受け、アメリカ人と組んでいると白状する
(39分30秒)お客を連れてこいなんて言ってないわよとウイリーを叱るケーシー
(43分40秒)フィンチがジムに銃を突きつけるが、交換台の女性の機転でフィンチを射殺するジム
【疑問点】@IMFの用意した島でいろいろと準備をしていたメンバーたちは何者だろうか?
【粗筋】ジムとバーニーは空港でドーランとペイジとベイツと会い、飛行機に乗せて催眠ガスで一味を眠らせて、マロー島ではなくジョージア州のある島に到着 する。ウイリーは島に残り、受け入れ準備の指揮を取る。島の空港ではケーシーがマダム・レナーダとして出迎え、屋敷まで連れていく。ドーランが国際電話 をイスタンブールにし、ブツが用意できたと社長に伝えてくれと伝言するが、かけた電話番号は公衆電話と判明する。夜になり、外に出たいと言って車のキー をよこせとペイジとベイツがジムに銃を向けるが、ジムは二人を殴り倒してしまう。ところが、目を盗んで外に出たペイジをフィンチが殺害し、IMFメンバーは犯 人を早く倒さないとすべてがぶち壊されると警戒する。その後、ケーシーが襲われてジムが駆けつけるが、犯人を逃がしてしまう。ヘロインの精製をするドーラ ンはニューヨークのクレッグに電話をし、ジムはこれが配給業者と睨み、ニューヨーク警察に調査させる。そして、出来上がったヘロインを空港まで届けようと するが、ベイツは警察に連れていかれてしまう。そして、ウイリーが直接クレッグのところに行き、ヘロインを買ってくれと持ち出す。その後、イスタンブールか らドーランに金が届かないとクレームの電話が入る。また、クレッグのところにも電話が入り、ウイリーは捕らえられて拷問を受け、アメリカ人と組んでいると白 状し、マロー島にクレッグらを連れていくことになる。一方、ニューヨークにドーランが電話するが、相手が誰も出ないと交換台に言われて苛つく。ケーシーは 村まで行くとドーランに告げて、空港までウイリーらを出迎えにいく。クレッグらを見て"お客を連れてこいなんて言った覚えないわよ"とウイリーを叱るケーシー に、ドーランに会わせろとクレッグは言うのだ。そして、マダム邸にやってきたクレッグを見て驚くドーランである。俺を信用しろ、これは誰かの罠だとドーランが 言うが、階下で銃声がしてフィンチの死体を見て、これでも弁解する気かとクレッグが詰め寄るところへ、パトカーの音がして警察が駆けつけ、全員逮捕してし まうのである。そして、IMFメンバーは飛行機に乗って離陸するのであった。
【解説】この「殺しのジェット空輸」では、時間のトリックと場所のトリックの両方が用いられるが、どちらかというと後者の方に重点が置かれており、前者は後 者のトリックの辻褄合わせで補助的に用いられたに過ぎない。ヘロインの供給者ドーランらを飛行機で眠らせた後、目的地はアフリカ北西部のマロー島では なく、IMFの用意したジョージア州にある島なのだ。その島ではウイリーが指揮を取り、空港からケーシーの自宅までマロー島そっくりにナンバープレートや 標識などを衣替えするという大胆な作戦である。
 恐らく、空港からケーシーの自宅近辺しか改装の準備がされていないのだろう。夜に、ペイジとベイツが外で酒を飲みたいから車のキーをよこせと言うが、 ジムは必死になって抵抗する。車で勝手に出かけられると都合が悪かったと考えられる。しかし、ペイジが目を盗んで外出したらしく死体になって発見され る。IMFは警戒するが相手が誰かわからない。その後、ケーシーも襲われて、早く発見しないと計画がぶち壊しになると焦るのだ。
 ドーランがニューヨークのクレッグに電話したことにより、IMFはこれが配給業者と睨み、ヘロインを空港まで運ぼうとしたベイツから取り上げたウイリーは、 直接クレッグのところに持っていき、ヘロインを買ってくれと持ち出す。ウイリーは拷問されてアメリカ人と組んでいると自白し、イスタンブールからも入金がな いと連絡を受けたクレッグは、ウイリーに島まで案内させる。
 島では、クレッグの手下フィンチがジムに銃を突きつけてピンチを迎えるが、交換台の女性の機転でジムが銃を取り上げ、フィンチを正当防衛で射殺するの である。そこへ、クレッグが到着し、ドーランは俺を信用しろと言うものの、フィンチの死体を見てこれでも弁解する気かとクレッグが言ったところに、パトカーの サイレンが鳴り響くのであった。


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