スパイドラマ倶楽部・別館-スパイ大作戦専門館



エピソードガイド6



140 時間差で口を割れ Invasion
【目的】アメリカのレーダー網に関する極秘データが敵に渡ることを阻止すること
【指令】こんばんは、フェルプス君。 先日の地震によって遠距離レーダー網が深刻な打撃を被り、わが国は現在核ミサイル攻撃に対して無防備同然の危険 に晒されている。一方、数時間前国防相付顧問ウイットモア・チャニングは、空軍の高官を殺害、地震の被害によって目下機能を停止しているレーダー網に 関する極秘データを盗み、それを明日午後5時、敵スパイの手に渡るよう某所に隠したが、その場所は不明である。
 そこで君の使命だが、この極秘データが敵に渡ることを阻止することにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一 切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。 成功を祈る。
【スタッフ】
脚本: ジェームズ・ヘンダーソン&サム・ローカJames Henderson & Sam Roeca
製作: ブルース・ランズバリー Bruce Lansbury
監督: レスリー・H・マーティンソンLeslie H Martinson
【ゲスト出演】
ウイットモア・チャニング:ケヴィン・マッカーシーKevin McCarthy as Whitmore Channing
シュウィット:スコット・ウォーカーScott Walker as Shewitt
ノヴァック:テド・ゲーリングTed Gehring as Novak
グリスチン:リー・ポールLee Paul as Gristin
職人:エリック・ジェームスEric James as Operative
負傷した男:デヴィッド・ボンドDavid Bond as Wounded Man
兵士:コンラッド・バックマンConrad Bachmann as Second Soldier
兵士:ジェームス・エセックスJames Essex as Soldier
TVニュースキャスター:ロイ・ローワンRoy Rowan as TV Newsman
【場所】@指令(媒体):バーの奥の部屋でボーイからオープンテープレコーダーを渡される
A舞台:ロサンゼルス
【役割】ジム:大佐
ケーシー:ポールセンター医→ヘレン・マリーデーヴィス
バーニー:配電盤に細工→トマス・ハワード少佐
ウイリー:チャニングの部屋を覗く→ヨーロッパ人民共和国軍人→パラール航空社員
【道具】@配電盤
A麻酔銃
Bテープ:国家的緊急事態を電話とラジオで流す
Cかけた電話番号を表示する機械
【見所】(07分50秒)パワーズ将軍が亡くなったことをケーシーがチャニングに電話で知らせる
(10分30秒)やかんが沸騰し、チャニングが触ると感電してウイリーが麻酔銃で撃つ
(15分10秒)目が覚めたチャニングは日付が変わっていることに気がつく
(23分30秒)司令部でジムがチャニングに対して監視しておけと指示し、格子のある部屋に入れる
(28分20秒)外ではバーニーが銃殺され、チャニングはそれを目撃する
(30分00秒)外ではケーシーが銃殺され、チャニングはそれを目撃する
(36分40秒)テープを再生して聞き直すチャニングは、パラール航空にテオシックスへの伝言を頼む
(37分40秒)敵のスパイがチャニングを射殺しようとしたところをIMFが射殺する
(44分30秒)極秘リストを持ったスパイに銃を突きつけるジム
【疑問点】@チャニングがポラール航空に電話をかけた時に、ケーシーが持っていた電話のリストはどのように入手したのだろうか?
【粗筋】チャニングの部屋の隣にある部屋からコンセントタップを外してウイリーは中の様子を伺い、ケーシーがチャニングに電話を入れて、パワーズ将軍が亡 くなったことを知らせる。そして、やかんが沸騰してチャニングが触ると感電し、ウイリーが睡眠銃を撃って眠らせる。その隙にバーニーが腕時計の針を進め、 ウイリーとケーシーはチャニングの部屋の天井を焦がしたり、掛け時計を細工したりする。そして、チャニングが目を覚まし、日付が変わっているのに気がつ き、電話もラジオも国家的緊急事態で、ヨーロッパ人民共和国にアメリカが降伏した事態を知るのだ。ウイリーはヨーロッパ人民共和国軍人としてチャニング 宅を訪れ、結果に自己満足するチャニングを車に乗せて司令部まで案内する。ところが、司令部の大佐であるジムはチャニングの顔を見ると、監禁しておけと 指示するのである。そして、軍事裁判が開かれ、バーニーは人民の敵として有罪となり、外で銃殺されるのをチャニングは目撃する。ケーシーに対しても同じ ように銃殺されるのを目撃し、次にチャニングが呼ばれ、人民の敵で有罪と告げるジムにチャニングは、本日の勝利があるのは自分の手柄だと主張するの だ。これに対して、ジムがチャニングなんて聞いたことがないと言うと、ビクターセブンという暗号名で動いていると告白し、午後4時にハワーズ将軍を殺してレ ーダーの極秘データをフィルムにおさめ、ある連絡場所に隠したと自慢げに話す。さらに、連絡場所は6カ所あり、具体的な場所は言えないが、B点に隠した と自白する。ジムは今聞いたので十分だと告げ、まだ言いたそうなチャニングを閉じ込めてしまう。チャニングは裁判のやりとりをテープで聞き直し、パラール 航空に電話してテオシックスに伝言と言ったところを敵のスパイに狙撃される。ウイリーはパラール航空のカウンターでテオシックスの顔を確認して尾行し、9 6番街の空き倉庫とジムに連絡をする。そして、ウイリーはテオシックス二人のうちの一人と格闘して、もう一人の方に狙撃されて逃げるが、フィルムを持った 男にジムが銃を突きつけ、フィルムを取り上げて二人を逮捕する。ジムはフィルムに火をつけて燃やすのであった。
【解説】この「時間差で口を割れ」では、時間のトリックと世界終焉のトリックがミックスされたものだ。IMFの工作により感電して気を失ったチャニングに、気が ついた時は日付が変わっていて、国家的緊急事態でヨーロッパ人民共和国にアメリカが全面降伏をしたという偽装をする。しかしながら、自分の手柄である にも関わらず、自分が自国に有罪として監禁されてしまい、軍事裁判にかけられるというのは、第1シーズンの「大量殺戮者」の展開と同様である。さらに、 今回、チャニングの目の前で、バーニーとケーシーが人民の敵と裁決が下り、次々と銃殺刑を見せつけられることで、チャニングに相当なプレッシャーかかっ ていくのが目に見えるようにわかるのが面白く描かれている。
 チャニングの裁判になって、いきなり裁判官であるジムが人民の敵と言うと、チャニングは今日の勝利は自分の手柄だと主張し、自分の暗号名、ハワーズ 将軍殺害やレーダーの極秘データのことをペラペラと喋りだす。しかし、肝心な隠し場所については警戒して具体的には喋らない。連絡場所は6箇所あって、 今回はB点に隠したと言うに留まる。まだ、言いたそうなチャニングに対して、ジムは十分だとしてチャニングを閉じ込めてしまう。ここのところの作戦は視聴者 にはわかりにくい。これ以上、具体的にチャニングに聞いても吐かないと思い、次のテープレコーダーを聞かせる作戦で、チャニングが具体的に動くのを待つ というもののようだ。皆が立ち去った後、次のシーンである裁判の様子をテープレコーダーでチャニングに聞かせるのも非常にわかりにくい。チャニングは何か に気がつくのだが、何に気がついたかがわからない。そして、チャニングはパラール航空に電話をしてテオシックスに伝言を頼む。そこを敵のスパイに狙撃さ れてしまうのである。
 チャニングが何に気がついたのかは最大の疑問であるが、裁判がアメリカの陰謀だとは気づいてなかったのは確かだ。もし、アメリカの陰謀に気づいてい れば、パラール航空に電話することもないし、IMFの作戦通りに運んだことは、電話盗聴の際にケーシーの持っていた電話番号リストのシーンでも明らかで ある。恐らく、盗聴されるのを知って、後の自分の裁判を有利に運ばせるよう、テオシックスの伝言の件を盗聴録音させ、テオシックスが本国に無事にレーダ ーの極秘データを持ち帰った後、証人としてテオシックスに今回の件は自分の手柄ということを言わせたいがための工作であるような気がする。


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