スパイドラマ倶楽部・別館-スパイ大作戦専門館



エピソードガイド7



151 第三次世界大戦勃発 Two Thousand
【目的】盗まれたプラトニウムが国外に運び出される前に奪還すること
【指令】おはよう、フェルプス君。 有能な核物理学者ジョセフ・コリンズが、元勤めていた研究所から50kgのプラトニウムを盗み出した。広島規模の核爆弾を 12個製造しうる量だ。コリンズは既にそれを某国に売り渡し、ヘイグと名乗る男が明後日正午に受け取ることになっている。
 そこで君の使命だが、そのプラトニウムが国外に運び出される前に奪還することにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されて も当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。 成功を祈る。
【スタッフ】
脚本: ハロルド・リビングストンHarold Livingston
製作: バリー・クレーンBarry Crane
監督: レスリー・H・マーティンソンLeslie H Martinson
【ゲスト出演】
ジョセフ・コリンズ:ヴィック・モロウVic Morrow as Joseph Collins
マックス・バンダー:デヴィッド・ホワイトDavid White as Max Bander
マーシャル:モート・ミルズMort Mills as Marshall
スミス:マーヴィン・ミラーMarvin Miller as Smith
市民:ラス・コンウェイRuss Conway as Civillian
海軍指令長官:ハリー・ローターHarry Lauter as Admiral
ホワイト:ドン・ダイアモンドDon Diamond as White
ヘイグ:アイヴァー・バリーIvor Barry as Haig
サガー警部補:マーク・タプスコットMark Tapscott as Lt. C.A. Sager
軍曹:バリー・カーヒル Barry Cahill as Sergeant
若い警官:ジュン・ビーチJim Beach as Young Policeman
伍長:トム・ペースTom Pace as Corporal
兵士:リー・レイモンドLee Raymond as Soldier
諜報員:ダラス・ミッチェルDallas Mitchell as First Agent
婦警:マリアン・ニコルス Marian Nichols as Policewoman
モデル:ジョアンナ・カシディJoanna Cassidy as Model
【場所】@指令(媒体):大きな門のところでアルミのアタッシュケースからオープンテープレコーダーを取り出す
A舞台:アメリカ国内
【役割】ジム:指揮官
ケーシー:ロジャー法律事務所社員
バーニー:コリンズと同監房の捕虜
ウイリー:マジオ警部→強制収容所司令室操作
【道具】@ラジオ:中のカセットが10分後に動く
A薬品一式
B第三次世界大戦勃発を報じる音声テープと映像フィルム
C催眠針
【見所】(07分30秒)何者かによって監視されているとマックス・バンダーが電話を入れる
(13分20秒)ジョセフ・コリンズの記録はなく、覆面パトカーの番号もないと婦警から聞くサガー
(17分00秒)核弾頭が落ちたと見せかけて、催眠針でコリンズを眠らせる
(20分20秒)鏡を見て自分の顔を見て、老け顔に驚くジョセフ・コリンズ
(24分40秒)ガス室に入れられガスが出るのを見て、人殺しだと呟くジョセフ・コリンズ
(30分30秒)爆発で監房のドアが開き、脱獄するというバーニーに案内をしろと銃を突きつける
(37分10秒)この戦争に勝つ方法を知っていると叫ぶジョセフ・コリンズ
(39分10秒)ロサンゼルス郊外、サンタロザリオ山の小さな川と隠し場所を自白するコリンズ
(43分10秒)マックス・バンダーが先回りし、プルトニウムを運ぼうとするところをジムが押さえる
【疑問点】@マックス・バンダーと組んだサガー警部補のその後は?
【粗筋】プルトニウムの隠し場所について、ジョセフ・コリンズは吐かないし、ヘイグが何者でどこへ行くかもわからないという中、IMFは警察署の一角を借りて 始動する。マックス・バンダーという弁護士がコリンズに電話を入れ、外では監視されていると告げる。ウイリーはコリンズをアンソニー・チャールズ・ドーソン殺 害容疑で逮捕して警察署に連れていく。これを見てマックス・バンダーは、ウイリーのパトカーのナンバーからサガー警部補に調査を依頼する。そして、婦警 からジョセフ・コリンズの記録はないし、覆面パトカーの番号もないということがわかり、不審に思うサガー警部補は補修工事されているところが怪しいと盗聴 器を仕掛ける。取調室では第三次世界大戦勃発というテープと映像を流し、コリンズに核爆弾が落ちたと見せかけて催眠針で眠らせ、ブリッジトンに運び出 す。この模様をテープに録音するサガー警部補は、マックス・バンダーに知らせて謝礼を受け取る。その後、強制収容所に入れられたコリンズは目が覚め、 鏡に写った自分を見て老け顔に驚き暴れるのだ。ジムより後2日の命だから監房に入れろと冷たくされてしまう。そして、監房からガス室に人が入れられ、ガ スが出るのを見て人殺しだと呟くコリンズである。同室のバーニーからは28年も戦争をしていることを知らされ、現在西暦2000年ということを聞く。そして、 空襲警報が鳴り助けてくれと大声で叫ぶコリンズは、バーニーに銃を突きつけて先導しろと言う。バーニーはコリンズがあと2日でガス室送りになることを教 え、ここでは65歳になると皆そうなると告げる。そして、建物が崩れる中、二人は脱獄して軍隊幹部のミーティングの内容を盗み聞きする。最終的に攻撃か 降伏かという結論が出る時、二人は警備兵に見つかり捕まってしまうが、コリンズはこの戦争に勝つ方法を知っていると叫ぶ。そして、皆が注目する中、さら にロサンゼルス郊外にプルトニウムを隠したことを自白すると、ジムが地図を差し出し、サンタロザリオ山の小さな川と告げる。しかし、コリンズはこんなバカな 取引はないとして今度は命乞いをするのだ。これに対してジムが有能な化学者とわかったら殺しやしないと言うことを信じて、さらに、スザンナの谷の橋の下 と続けるのである。このやりとりを盗聴していたマックス・バンダーらは先回りして、プラトニウムを見つけ出して運ぼうとしているところをジムが押さえるのであ る。一方、建物の外に出たコリンズは、自分の皮膚が溶けているのに気がつき、大声で笑っているところをパトカーが駆けつけ逮捕されるのであった。
【解説】この「第三次世界大戦勃発」では、本シリーズですっかりお馴染みになった時間のトリックと世界終焉のトリックの複合技で、敵を騙すというテクニック が使われる。内容的には結構面白く描かれている。もし、「スパイ大作戦」をあまり観たことがない人がこのエピソードを見たら、かなり印象の残るものになる だろう。しかし、本シリーズをかなり初期から継続して観ている者にとっては、哀しいかな、それほどインパクトのあるものにはならないだろう。なぜなら、第1 シーズンの「大量殺戮者」、第2シーズンの「焼土作戦」、第3シーズンの「一千万ドル強奪作戦」、第4シーズンの「第三次世界大戦」などで散々見せつけら れたトリックの再生にすぎないからだ。
 コリンズは隠したプルトニウムの場所を吐かないので、IMFは殺人容疑でコリンズを警察の一角に連れ込み、第三次世界大戦勃発のテープを流して核爆 弾が投下されたと思わせて眠らせる。その後、コリンズが目を覚ますと強制収容所におり、28年の歳月が経っていて、アメリカがずっと戦争を続けていること や自分があと二日で死刑にされることを知らされる。コリンズには28年経ったように見せるメーキャップが施されるが、これも「時代逆行30年」の時と同様に 制限時間を過ぎると崩れてしまうものだ。
 敵の攻撃が加えられて建物が崩壊し、コリンズとバーニーは逃げようとするが、軍隊幹部のミーティングを盗み聞きする。最終的に攻撃か降伏かの結論が 出される時、コリンズはこの戦争に勝つ方法を知っていると叫び、ロサンゼルス郊外にプルトニウムを隠したことを得意げに喋るのであった。ジムが地図を差 し出すと、隠し場所も簡単に吐いてしまうのである。ジムが現在の地図を差し出したにも関わらず、コリンズは全く気がつかない。
 敵がこのことを盗聴して先回りするが、結局、IMFがプルトニウムを確保する。その頃、強制収容所の外に出たコリンズは、自分の皮膚が溶けていることに 気がつき、大声で笑うのであった。結末は、どことなく「海の底で口を割れ」を彷彿させるような終わり方で、25年間に渡って口を割らなかった人物を、自尊心 を刺激するようなIMFの策略によって陥落させたものであり、このエピソードと同じ手法である。


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