スパイドラマ倶楽部・別館-スパイ大作戦専門館



エピソードガイド7



155 国境を突破せよ! The Deal
【目的】共和国乗っ取りのための資金を隠す私設金庫の鍵を入手すること
【指令】おはよう、フェルプス君。 カマグワ共和国の高官オリバー・ハモンド将軍は、その地位を利用しアメリカのシンジケートから資金を仰いで政権乗っ取り を企んでいる。一方シンジケートのボス・ラーソンとその腹心ローガンは、資金調達の見返りとしてカマグワにおけるギャンブルと売春を一手に仕切る腹であ る。目下ローガンが調達資金五百万ドルを収めてある私設金庫の鍵を持ってハモンド将軍の所へ向かおうとしているが、この鍵を奪えば将軍とシンジケート の取引の証拠を掴み、彼らのカマグワ共和国乗っ取りの意図を粉砕することができる。  
 そこで君の使命だが、その鍵を入手することにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからその つもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。 成功を祈る。
【スタッフ】
原案: ジョージ・F・スラビンGeorge F Slavin
脚本: ジョージ・F・スラビン&ステファン・カンデルGeorge F Slavin & Stephen Kandal
製作: バリー・クレーンBarry Crane
監督: レスリー・H・マーティンソンLeslie H Martinson
【ゲスト出演】
ローガン:ロバート・ウェバーRobert Webber as Charles Rogan
アーノルド・サンダース:ヴァン・ウィリアムスVan Williams as Arnold Sanders
マーシー・カーペンター:ラナ・ウッドLana Wood as Marcy Carpenter
オリバー・ハモンド将軍:ロイド・ボークナーLloyd Bochner as General Oliver Benjamin Hammond
シャルマー:ロバート・フィリップスRobert Phillips as Lawrence Chalmers
シュミット:リー・ポールLee Paul as Schmidt
ラーソン:ピーター・リーズPeter Leeds as John Larson
漁夫:ロベルト・コントレラスRoberto Contreras as Fisherman
ブレア:ポール・グリーソンPaul Gleason as Blair
【場所】@指令(媒体):駐車場で車を止めてオープンテープレコーダーを聞く
A舞台:カマグワ共和国
【役割】ジム:トマス・ガーベー大佐
ミミ:囚人
バーニー:警官
ウイリー:フランク・ブリスコ
【道具】@弾:麻酔剤のカプセルが入っている
Aテープ:ミミが拷問される声を録音
B催眠針
【見所】(06分50秒)無線を傍受され、銃を突きつけられるウイリーは海の中に飛び込む
(10分20秒)バーニーは船内に入り、ローガンらを逮捕してしまう
(14分50秒)将軍とつき合っていただけでここに入れられたとマーシーに言うミミ
(17分20秒)ウイリーは自力で海岸まで泳ぎ着くが、守衛に銃を突きつけられるが眠ってしまう
(20分30秒)三人が目撃する前で、シャルマーが銃殺されて驚くアニー
(24分00秒)ミミの監房に来て、バーニーが明日埋め合わせをするというのを聞くマーシー
(29分10秒)ラーソンがやってきて、ウイリーのことをフランク・ブリスコでないと言う
(35分10秒)ローガンとマーシーの見る前でアーノルドが銃殺され、ローガンは取引したいと言う
(37分40秒)ボートの場所が判明したと、ハモンド将軍らは現地に向かう
(42分20秒)植木の中かと聞くバーニーに、鉢の中と答えるローガンを催眠針で倒す
(44分50秒)海の中からウイリーを引き上げ、これで三人とも終わりさとバーニーが言う
【疑問点】@シャルマーに変装したのは誰だろうか?
【粗筋】ウイリーがボートの中で鍵を探そうとするが、見つけられずにいる。ところが、無線を盗聴されて銃を突きつけられたウイリーは海に飛び込むが、左肩 に銃弾を受けてしまうのだ。ローガンらはウイリーが500万ドルを狙いやがったと言うのである。この様子を聞いていたIMFは動き、オリバー・ハモンド将軍の 船が近づいてきたと思うローガンらは、バーニーらの警察部隊に逮捕される。そして、バーニーはジムに無線でウイリーがいないぞと知らせる。その後、警察 署に着き、ハモンド元将軍が逮捕され、四人は現政権の転覆を謀ったという理由で逮捕されたとバーニーより説明がある。監房では、一味のマーシー・カー ペンターがミミと同室になり、ミミより将軍とつき合っていただけでここに入れられたと聞く。バーニーは船の中からも持ち物の中からも鍵が発見されず、鍵は ローガンの口から聞き出すしかないと言う。そして、シャルマーに変装した男を三人の前で銃殺したり、ミミが拷問されるところを録音したテープをマーシーに 聞かせたりするなど、ローガンら一味にプレッシャーをかける。その後、バーニーはミミの監房に来て、埋め合わせをすると言うのだ。これを聞いたマーシー は、脱獄の計画を嗅ぎつける。一方、ハモンド将軍はウイリーに状況を確認するが、ローガンに撃たれてその後ドロンと聞き、警備体制を強化する指示を出 す。ラーソンがやってきてウイリーのことをフランク・ブリスコではないと言うが、ローガンよりブリスコの身分証を渡されただけで、このことを誰にも言うなとロー ガンに言われたとウイリーはうまく弁解する。法廷ではマーシーに5年の禁固刑、ローガンとアーノルドは銃殺刑で執行は明朝と言い渡される。そして、バー ニーがアーノルドを監房から出し、柱に縛って銃殺刑にする。これを見たローガンは取引したいと持ちかけ、銃殺と引き替えに私設金庫の鍵を渡すということ になり、バーニーを呼んで500万ドルがかかっていると言って、バーニーはローガンを脱獄させる。一方、ボートの場所が判明したということで、ハモンド将軍 が現地に向かったということを聞き、ウイリーは守衛を倒して無線で将軍が向かったことをジムに知らせる。二人がモーターボートに着き、バーニーは植木の 中かと聞くと、鉢の中と答えるローガンを催眠針で倒し、鍵を持ち帰るのだ。その後、モーターボートで目の覚めたローガンのところへ、ラーソンとハモンド将 軍がやってくるのである。最後はウイリーを船に引き上げ、これでハモンド将軍もラーソンも終わりと言うバーニーであった。
【解説】「国境を突破せよ!」では、ウイリーが敵のボートに潜入して鍵を探すが、素性がばれて銃を突きつけられる。そして、海に飛び込んだところを左肩に 銃弾を受けてしまう。この様子を無線で傍受していたIMFはボートの四人を逮捕する行動に出るが、ウイリーの姿は見つからない。IMFはハモンド将軍が逮 捕されたことを四人に伝え、現政権転覆容疑として四人ともIMFの用意した監房に入れてしまう。
 監房に閉じ込めた四人に、IMFは精神的な揺さぶりをかけるいつもの作戦を取る。四人の内一人を銃殺に偽装したり、ハモンド将軍の情婦役ミミが拷問さ れるテープを聞かせたり、挙句の果てには、ボス格のローガンらに銃殺刑を言い渡す。一方、バーニーは脱獄の補助を匂わす警官を演じ、こっそりローガンを 逃がす。ボートでローガンが鍵は植木の中でなく鉢の中と言うのを、バーニーは催眠針を使ってローガンから鍵を頂戴するのだ。
 その間もIMFはウイリーの消息を心配する中、ウイリーは自力で海岸まで泳ぎ着くものの、力を使い果たして敵側の警察に逮捕されてしまう。そして、偽者 だとばれてしまうが、ウイリーはローガンから身分証を渡されただけで、このことを誰にも言うなと口止めされていると弁解するところはさすがである。結局、ウ イリーは自力で脱出し、ジムに無線で連絡をしてハモンド将軍がボートに向かっていることを伝え、再び海に入って泳ぐのである。ウイリーにとっては違った意 味で重労働になったエピソードだ。
 いつもは秘密兵器を使って敵を驚かすIMFだが、今回は敵が鍵を植木の中ではなく鉢の中に隠していることに驚かされる。ウイリーを始めIMFメンバーがボ ートの中を隈なく探すのだが結局見つからず、途中でローガンから直接聞き出す作戦に変更している。


トップへ

戻る

前へ

次へ



Copyright (c) from 2001 BONBEL