スパイドラマ倶楽部・別館-スパイ大作戦専門館



エピソードガイド7



166 怪奇!不老長寿の水 The Fountain
【目的】シンジケートの極秘情報を記録したテープを入手すること
【指令】おはよう、フェルプス君。シンジケートの幹部トム・バックマンとマルシュ・ドレイクの勢力争いの結果、バックマンはシンジケートの極秘情報を記録した テープを盗み出した。その時、バックマンは2名を殺し、ドレイクを含む4名に重傷を負わせたため、シンジケートはバックマン狩りを開始した。
 そこで君の使命だが、その極秘テープを入手することにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しない からそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。 成功を祈る。
【スタッフ】
脚本: ステファン・カンデルStephen Kandel
製作: バリー・クレーンBarry Crane
監督: バリー・クレーンBarry Crane
【ゲスト出演】
トム・バックマン:ジョージ・マハリスGeorge Maharis as Thomas Bachman
マルシュ・ドレイク:キャメロン・ミッチェルCameron Mitchell as Matthew Drake
ドーソン:ルーク・アスキューLuke Askew as Dawson
バーテン:ペペ・キャラハンPepe Callahan as Bartender
ウェイトレス:チャリタCharlita as Waitress
ペレツ:カルロス・リヴァスCarlos Rivas as Perez
【場所】@指令(媒体):ある雑貨屋の中の箱を開け、オープンテープレコーダーを取り出す
A舞台:メキシコ→アメリカ国内
【役割】ジム:ウィリアム・スペンサー
ケーシー:チャリティー・エマソン
バーニー:マロリー
ウイリー:ウォルター・バーロ
【道具】@薬品:マスクを分解し仮死状態にする 溶解液と心臓薬
A病気に見せかける犬
Bセスナの墜落を演出するテープ
C催眠針
【見所】(02分30秒)バックマンはシンジケートのテープを持ち出し、コンピューター室を爆破する
(06分10秒)セスナ機でやってきたマロリーをバーニーが催眠針で眠らす
(09分10秒)セスナ機の故障を演出し、バーニーはバックマンに催眠針で眠らせる
(16分20秒)バックマンを買うためなら金に糸目はつけないと手下の二人に告げるドレイク
(20分10秒)ぐったりとしたアライグマに水をかけてマッサージすると、元気になるのを見るバックマン
(23分50秒)バーニーがチョロと水をかけてもらったら足が直ったというのを見て驚くバックマン
(28分50秒)秘密はこれだったのかと地下水を見てバックマンが言うと、ケーシーはとぼける
(34分10秒)水を飲んだバックマンは意識が朦朧として倒れ、バーニーとウイリーが運ぶ
(38分00秒)目の覚めたバックマンは鏡の中の自分の顔を見て驚く
(42分20秒)水を捨てられたケーシーは140歳の老婆の姿になって絶命する
【疑問点】@53歳のバックマンの顔に刻まれた皺は、いかにも作り物に見え不自然である?
【粗筋】バックマンはたった一つだけミスを犯し、それはドレイクを殺し損ねたことだ。その結果、ドレイクはシンジケートのことよりバックマン殺害を最優先して いるので、先を越されてしまったら作戦は失敗とジムはメンバーに話す。バックマンを乗せるためにマロリーがセスナ機でやってくると、バーニーがマロリーを 催眠針で刺し、バーニーはマロリーになりすましてバックマンのところに向かう。そして、バックマンをセスナ機に乗せて故障を演出し、隙を見て催眠針で刺し て眠らせる。地上に降りたバーニーはジムの手を借りてバックマンの腕に注射をし、セスナ機の墜落を演出したテープを聞かせ、また眠らせて、セスナ機を破 壊して墜落現場を装う。一方、バックマンを追いかけてドレイクがメキシコにやってきて、バックマンの足どりを追うが、セスナ機で飛んだことを知り、国境を固 めろと手下に指示する。目を覚ましたバックマンはセスナ機が墜落したことを知り、バーニーは足に大怪我をしており、二人が歩いて辿り着いたところは太陽 教の総本山である。そこでジムとケーシーが二人を迎えるが、ウイリーがぐったりしたアライグマを持ってきて、ケーシーが水をかけてマッサージをすると、ア ライグマが元気になるのをバックマンは見て驚く。さらに、書物に載っているケーシーの写真の年号が1867年というのを不審に思う。一方、ドレイクはバック マンのセスナ機の残骸らしきものを写真の中に発見し、バックマンはくたばったかと手下が言うと、バックマンの死体を連れてこいと指示をする。何かこの屋 敷に秘密が隠されていると睨んだバックマンは、ケーシーの部屋を覗き、ボタンを押して秘密の部屋に入るのを目撃し、地下の泉に辿り着く。秘密はこれだっ たのかとバックマンが言うと、ケーシーは惚ける。しかし、水は48時間効果があるが、水がなければ死んでしまうとケーシーは白状する。ケーシーはバックマ ンにドレイクと和解したらと提案すると、ドレイクの手を治すことができると希望を持つが、ジムは副作用があると言い、自分で飲めばわかると一杯薬入りの水 を差し出す。そして、水を飲んだバックマンは意識朦朧となって倒れてしまう。目の覚めたバックマンは鏡を見て自分の姿を見て驚くが、そこへドレイクの手下 二人が押し入ってくる。バックマンはドレイクと話がしたいと言い、ケーシーを連れてドレイクのところに行くことになる。そして、不老長寿の水のことを説明する が、ドレイクは全く信じない。しかし、水を切らしたケーシーが140歳の老婆の姿になって絶命するのを見て、ドレイクはひとまず信じよう、まず、テープだと言 い、バックマンはテープの隠し場所に皆を連れていき、床からテープを出したところを、そいつはもらったと言ってジムとバーニーが踏み込み、"貴様!"とバッ クマンは唖然とするのであった。
【解説】永遠の命をトリックに使うのは、第6シーズンの「巨大シンジケートをたたきつぶせ!」でも使われた手法であるが、今回はさらに、怪我も即座に治して しまうという魔法の水が登場する。ただし、効果は48時間しかなく、その水を切らしてしまうと死んでしまうというのだ。そして、IMFは今回の敵バックマンに その水を、怪我をさせた相手のドレイクに使わせるように仕向けて二人を仲直りさせてから、極秘テープを入手しようと謀るのだ。
 バーニーはバックマンの乗るセスナ機のパイロットに扮し、バックマンを眠らせた後、セスナ機が墜落したように偽装をする。バーニーは足に怪我を負ったこ とにし、目を覚ましたバックマンと近くにある太陽教の総本山に辿り着く。そこでは、不思議なことにバーニーの足の怪我を治す魔法の水があり、ケーシーを 始めメンバー全員が高齢にも関わらず、若い顔をしていることにバックマンは気づく。そして、魔法の水の存在を知ったバックマンは、水を飲んで気を失ってい る間に自分の顔が若返ったことを知り、怪我を負わせたドレイクにも使って治したいと思うのである。そこへドレイクの手下が到着する。
 バックマンはドレイクと話がしたいと手下に告げ、ケーシーを連れてドレイクのところに向かう。ドレイクは魔法の水を全く信じないが、水を切らしたケーシーが 140歳の老婆の姿で死ぬのを見てひとまず信じようと言い、それよりもテープとバックマンに促す。ケーシーは本山を出発する前に、皺だらけの老婆のマスク を被り、その上にケーシーのマスクを被るという細工をし、いざという時に仮死状態になる薬を飲んで、特殊な溶剤を使用してケーシーのマスクを溶かし、手は 皺くちゃになって髪の毛は変色するという偽装をするのだ。
 バックマンはテープの隠し場所に皆を連れて行くが、ジムとバーニーがテープをいただいたと言って踏み込むと、貴様とバックマンは言うものの、何が起こっ たか唖然とするのであった。


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