スパイドラマ倶楽部・別館-スパイ大作戦専門館
エピソードガイド7
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【目的】ボクシングを牛耳っている二人の内幕を暴き、ボクシング界の暗雲を一掃すること
【指令】おはよう、フェルプス君。 シンジケートの資金源であるボクシングを牛耳っているジェイ・ブラドックは、プロモーターのポール・ミッチェルを抱き込み、 今では二人ぐるになって将来性のあるボクサーを抱え、彼らを操っては思うがままに不当な利益を上げている。ところがこのほど、ミドル級のボクサー・ルーミ スが二人に反抗したため事故を装って消されてしまった。
そこで君の使命だが、彼らの内幕を暴きボクシング界の暗雲を一掃することにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当 局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。 成功を祈る。
【スタッフ】
原案: オーヴィル・H・ハンプトンOrville H Hampton
脚本: ステファン・カンデル&ニコラス・E・ベイアーStephen Kandel & Nicholas E Baehr
製作: バリー・クレーンBarry Crane
監督: ポール・クラズニーPaul Krasney
【ゲスト出演】
ポール・ミッチェル:ウィリアム・ウィンドムWilliam Windom as Paul Mitchell
ジェイ・ブラドック:ジョー・マロスJoe Maross as Jay Braddock
ピート・ノヴィック:ジェフリー・デューエルGeoffrey Deuel as Pete Novick
スーザン・ミッチェル:ジェニファー・ショーJenifer Shaw as Susan Mitchell
ジェームス:ハーバート・ジェファーソン・ジュニアHerbert Jefferson Jr. as James 'Gunner' Loomis
デーヴ:ウォーカー・エドミストンWalker Edmiston as Dave Rawls
出納係:コンラッド・バックマンConrad Bachmann as Cashier
スティーヴ・ローソン:マーティン・アシェMartin Ashe as Steve Lawson
デンヴァー:ウィリアム・ビリー・ベネディクトWilliam 'Billy' Benedict as Denver
電話の声:アーライン・アンダーソンArline Anderson as Telephone Voice
【場所】@指令(媒体):ある白い建物の振り子時計の置いてある机の引き出しの中からオープンテープレコーダーを取り出す
A舞台:アメリカ国内
【役割】ジム:偽警備員→デーヴ・ライカ
ケーシー:ダイアン・バロン→スーザンに変装
バーニー:偽警備員→ポール・スパナ→警官
ウイリー:キートン・レイング(検事局調査官)
デーヴ:ローソン、ブラドック、ピートの声帯模写
【道具】@薬:意識朦朧状態が2分続く
A車:リモコンで操作可能
B催眠針
C新聞記事:オートバイとの衝突事故を記載
D指輪型催眠針
【見所】(01分10秒)ボクサーのルーミスがシャワーを浴びてるところを背後から殴られる
(06分30秒)410号車合い言葉イーグルセブンと言って、金庫室に押し入るジムとバーニー
(11分30秒)バーニーはブラドックとポールにピートと37800ドルで契約したいという話をする
(16分10秒)ウイリーのオートバイと正面衝突したように見せかけ、ピートは気を失う
(19分30秒)オートバイの男は死んだと言うケーシーは証拠写真をピートに見せる
(22分50秒)ウイリーがブラドックとミッチェルの前に現れ、強盗事件を何で訴えないと言う
(26分20秒)オートバイにぶつけてしまったとピートがスーザンに告白する
(34分50秒)バーニーとウイリーがスーザンを捕まえ、ケーシーがスーザンにすり替わる
(37分30秒)ミッチェルの目の前でピートの家が爆破され、スーザンを失ったことで放心状態になる
(40分50秒)もう一人はいつやるとジムがブラドックに言うのをミッチェルが聞いてしまう
(44分00秒)ジムを狙おうとしたブラドックをウイリーが阻止し、ブラドックは逃げる
【疑問点】@ローソン、ブラドック、ピートの声帯模写をした人物は何者だろうか?
【粗筋】ジムとバーニーはストッキングを顔につけて警備員を脅し、今夜の合い言葉を聞き出す。そして、410号車合い言葉イーグルセブンと告げて、金庫室 に押し入り現金37800ドルを強奪するのである。一方、ミッチェルの娘スーザンの恋人ピートがボクシングの試合に勝ち、控え室でケーシーが記者として待 ち伏せし、ミドル級のルーミスがシンジケートの意向に逆らったから殺されたという噂をどう思うかとストレートに聞くが、答えないピートにケーシーは二人でゆ っくり話せるところはないのと誘う。金を盗まれたことに腹を立てるブラドックとミッチェルだが、バーニーがやってきてピート・ノヴィックと契約をしたいという話を 持ちかけ、契約金は盗まれた金額と同額の37800ドルと言うのだ。ケーシーとピートは車に乗ってドライブをするが、ケーシーがピートに催眠針を刺し、運転 をしているピートは意識朦朧となり、ケーシーがリモコンで車を操作すると、ウイリーの乗ったオートバイが正面衝突したように見せて、ピートは完全に気を失 う。そして、ウイリーに血糊をつけ、現場写真を撮るIMFである。翌日、ケーシーがピートの家にやってきて、何かにぶつけたような気がしてと言うピートに、ケ ーシーはオートバイ事故の男は死んだと言って現場写真と新聞記事を見せる。バーニーは再びブラドックとミッチェルを訪れ、ピートと契約を結ぶと主張する。 そして、結ばなければピートは10年の刑だと脅すのである。その後、ウイリーが検事局調査官としてブラドックとミッチェルのところに来て、現金強盗を何で訴 えないと聞き、バーニーのことを下手すると足下をすくわれるぞと含みを持たせて、何なら手を貸そうかと言って帰る。ブラドックとミッチェルはバーニーを呼び、 ピート以外の者には手を出さないという保障はあるかと聞くミッチェルに対して、ないと答えるバーニーに、何が欲しいんだと聞くと、ピートとの契約と惚けるバ ーニーである。ピートはスーザンに事故のことを話し、スーザンは父のミッチェルに助けてと頼むが、ミッチェルは娘に別れろと冷たく突き放す。そして、ブラドッ クはミッチェルにピートを消そうと言い、ローソンに電話をするが、IMFが電話に割り込んでジムが殺し屋として二人の前に現れる。さらに、バーニーとウイリー はスーザンを捕らえてケーシーとすり替わる。ブラドックとミッチェルの見守る中、スーザン(ケーシー)がピートの家に入っていくのを見て、ミッチェルは駆けつ けるが間に合わず、目の前でピートの家が爆破され、スーザンを失ったことでミッチェルは自暴自棄になる。その後、ミッチェルが事務所に戻って荷物を纏め て出ていこうとするのをブラドックが殴りつける。さらに、ウイリーは娘の死体が出たことをミッチェルに告げて慰める。ジムは金をブラドックから受け取り、もう 一人はいつやると聞くのだ。このやりとりをミッチェルが聞きつけて自分が殺されると言うが、ブラドックはジムを殺せば安泰と言って聞かせる。しかし、ミッチ ェルが出てきたところをジムが銃を突きつけ、金はもらってあるとミッチェルに告げる。ジムを狙おうとしたブラドックをウイリーが押さえ、逃げるブラドックの姿を 見て、ウイリーはブラドックがあんたを消したいようだとミッチェルに告げると、あらいざらい話すよ、どこへでも出て何でも証言しようじゃないかとミッチェルは言 うのであった。
【解説】この「殺人請負人」におけるジムの劇中で使う偽名が、「空中大爆発」で使用したデーヴ・ライカと同じ名前を使用するというのは珍しいことである。本 シリーズにおいて、IMFメンバーの使用する偽名については、毎回違う名前を使うのが一つのルールみたいになっていたのだが、何故なのだろうか?
シンジケートとボクシング界の癒着については、第3シーズンの二部作である「奇跡のカムバック」でも見られるが、今回は八百長は絡まない。また、ジムと バーニーがストッキングを被って強盗を演じるが、第1シーズンの「越境作戦」以来の懐かしい作戦もお目見えする。
IMFの作戦は、バーニーとケーシーが分かれて展開される。ケーシーはボクサーのピートを連れ出して、催眠針で気を失わせた後に交通事故を偽装するの だ。そして、目を覚ましたピートに現場写真と新聞記事を見せて被害者が死んだことを教える。バーニーは金庫から盗まれた金額と同額でピートと契約したい とブラドックとミッシェルに告げ、結ばないとピートは交通事故のひき逃げ犯として刑務所行きだと脅すのだ。困ったブラドックはミッシェルにピートを消そうと言 って殺し屋に電話をするが、IMFが割り込んでジムが殺し屋として登場する。
ジムは指示通りピートの家に時限爆弾を仕掛け、ブラドックとミッシェルが見守る中、爆発間際にミッシェルの娘に変装したケーシーがピートの家に入ってい くのを見せるのだ。これを見て驚いたミッシェルは娘を助けようとするが、ピートの家は爆破されてしまう。ミッシェルは自暴自棄になって事務所の荷物を纏め るが、ジムが報酬をブラドックから受け取った時に、もう一人はいつやるということを聞いてしまったミッシェルは、自分が次の番だと勝手に思い込むのであ る。そして、ブラドックが逃げる姿を目撃したミッシェルは、警官ウイリーにすべてを証言することを誓うのであった。 |
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